2020/10/13
2020年11月3日に行われる米大統領選挙まであと残り22日となったが、立候補を表明したものの、選挙運動が迷走しているカニエ・ウェストが10月12日に初のキャンペーン動画を公開した。
Twitterに投稿され、“we stepping out on faith”(我々は信仰によって踏み出す)とキャプションがつけられた動画は、白黒のアメリカ国旗がはためく背景や、祈りを捧げたり助け合う人々のモンタージュが映し出される中、カニエがモノローグを続けるというものだ。
彼は淡々と、「アメリカの運命とは何か?我が国、我が国民にとって最善のこととは何か?公正な、真の正義とは何か?これら全てについて、我々は国民として一緒に考えなければならない」と、カメラから視線を外して語っている。
さらに彼は、「将来について熟考し、夢に応えて生活するためにはヴィジョンが必要だ。我々は国民として信仰に対する国の関与を、憲法が“宗教活動の自由”と呼ぶものへの関与を復活させる。これにはもちろん祈りも含まれる。祈りを通じて信仰は復活させられる。国民としての我々は、自分たちよりも大きな目的を使命として受けている。我々は世界の指標となるだけでなく、互いに仕え、互いに励まし合い、互いに助け合い、互いを持ち上げるべきだ……同胞であるアメリカ人同士で、皆で一緒に繁栄できるように」と続けている。
そして、「我々は信仰に従って行動しなければならない。正しい目標を追求し、正しいことをしていると確実に知りながら。我々はより強固な家族を築くことで、より強固な国を築く。家族とは社会の、国家の基礎的要素だ。信仰と向き合うことで、我々は神が意図したような人間、そして国家になる」と、力強く締めくくっている。動画は、「私はカニエ・ウェストであり、このメッセージを承認する」という一言で終わっている。
カニエの大統領選挙キャンペーン特設サイトでは、この動画が視聴できるほか、関連商品が販売されており、寄付もできるようになっている。サイトで挙げられている10の公約には、教育現場における祈りの復活や他の“スピリチュアル基盤”を通じて信仰を取り戻すこと、家計の借金や教育ローン負担の軽減、教育機会を“可能な限り広範囲に”提供すること、国防の維持、法律制度と刑事司法制度改革、警察活動の改革、環境問題の重視、“アメリカ人の利益を最優先に考えた”外交、宗教団体や芸術への支援などが掲げられている。
カニエは全50州の内、12州で候補者名簿に載っている(アーカンソー、コロラド、アイダホ、アイオワ、ケンタッキー、ルイジアナ、ミネソタ、ミシシッピー、オクラホマ、テネシー、ユタ、バーモント)。尚、カリフォルニア州のサンプル候補者名簿で、極右政党であるアメリカ独立党の大統領候補ロッキー・ラフエンテ(Rocky LaFuente)の副大統領候補として名前が記載されていた件については、10月12日に明確に否定した。
彼は声明で、「私は、偉大なる我が国の次期大統領になるために選挙運動を行っている。副大統領ではない。カリフォルニア州で私の名前を副大統領候補として記載した政党は、私に無断でやった」とコメントしている。
https://t.co/ZURvTEW9ee we stepping out on faith pic.twitter.com/ypQfooB35w
— ye (@kanyewest) October 12, 2020
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