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2020/10/13

【米ビルボード・ソング・チャート】ジョーシュ685/ジェイソン・デルーロ/BTSの「サヴェージ・ラブ」首位獲得

 ジョーシュ685、ジェイソン・デルーロ、BTSの「サヴェージ・ラブ(ラックスド - サイレンビート)」が首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
 
 8月8日付チャートでTOP10入りしてから、約2か月を経て遂に1位に到達した「サヴェージ・ラブ」。今週各ポイントが上昇したのは、BTSが加わったリミックスによる効果で、前週から32%増加の1,600万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで20位から14位に浮上。ダウンロード数は814%増の76,000まで上昇し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは5位から2位にTOP3入りした。両チャートでは、それぞれ今週最もポイントが上昇した曲に贈られる<Streaming Gainer>と<Sales Gainer>も獲得している。エアプレイ・チャートでは4位から5位にダウンしているが、先週とほぼ横ばいの7,060万回とオンエア数は安定している。
 
 ジェイソン・デルーロにとっては、2009年リリースのデビュー曲「ワッチャ・セイ」以来11年11か月ぶり、2曲目の首位獲得で、初の首位獲得から2曲目の首位獲得までの期間としては、ドクター・ドレーの12年2か月(1996年~2009年)以来の最長記録となる。BTSは今週2位にランクインしている「Dynamite」に続く2曲連続首位獲得の快挙で、ジョーシュ685は、同曲が初のNo.1タイトルとなる。BTSはブラック・アイド・ピーズが「アイ・ガッタ・フィーリング」と「ブン・ブン・パウ」をランクインさせた2009年6月から7月以来約11年ぶりに、グループとして1位、2位を独占した。なお、グループとしてワンツーフィニッシュを飾ったアーティストは、BTSとブラック・アイド・ピーズの他、ビートルズ(1964年)、ビージーズ(1978年)、アウトキャスト(2003~04年)の計5組がいる。
 
 「サヴェージ・ラブ」が今週1位を獲得したことで、今年の首位獲得タイトルが16曲目に更新され、昨年の15曲を10月の時点で上回った。ニールセンが集計を開始した1991年以降では最短での記録達成で、最多記録をもつ2010年の17曲に次曲で並ぶ。なお、 「サヴェージ・ラブ」 はHot 100史上1,111曲目のNo.1というタイミングの良い快挙も打ち出した。

 先週3位にダウンしたカーディ・Bの「WAP feat.ミーガン・ジー・スタリオン」は同位をキープし、ストリーミング・ソング・チャート、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでもそれぞれ8週目の首位を死守した。先週の5位から4位に最高位を更新した24kGoldnの「ムードfeat.イアン・ディオール」は、今週の<Airplay Gainer>を獲得してエアプレイ・チャートでも11位から7位にTOP10入りし、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは、それぞれ7週目の首位をキープしている。

 歴代最長のTOP5入り(28週)を果たしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、TOP10での滞在記録を今週34週目に更新し、ポスト・マローンの「サークルズ」に続く歴代2位に浮上した。あと5週ランクインすれば、TOP10での最長記録も歴代トップに並ぶ。
 
◎TOP10滞在記録歴代5位
39週 ポスト・マローン「サークルズ」(2020年)
34週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年)
33週 エド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」(2017年)
33週 マルーン5「ガールズ・ライク・ユーfeat.カーディ・B」(2018~19年)
33週 ポスト・マローン「サンフラワーwithスウェイ・リー」(2018~19年)
32週 トラヴィス・スコット「シッコ・モード」(2018~19年)
32週 ザ・チェインスモーカーズ「クローサーfeat.ホールジー」(2016~17年)
32週 リアン・ライムス「ハウ・ドゥ・アイ・リヴ」(1997~98年)
31週 マーク・ロンソン&ブルーノ・マーズ「アップタウン・ファンク」(2014~15年)

 「ブラインディング・ライツ」は、R&Bソング・チャートで30週、エアプレイ・チャートでは25週の首位を獲得していて、両チャートでも歴代最長記録を更新した。来月末で2020年度のチャート区分が終了するが、年間チャートでの上位ランクインも間違いないと思われる。

 今週のアルバム・チャート“Billboard 200”でNo.1デビューを飾った、21サヴェージとメトロ・ブーミンのコラボレーション・アルバム『Savage Mode II』から、9位に「Runnin」、10位に「Mr. Right Now」がそれぞれ初登場した。「Runnin」は初週2,610万再生、「Mr. Right Now」は2,470万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは2位と3位にそれぞれTOP3デビューを果たしている。21サヴェージは、フィーチャリング・アーティストとして参加したポスト・マローンの「ロックスター」(2017年 / 1位)以来3年ぶり、通算3曲目のTOP10入りで、メトロ・ブーミンは自身のタイトルとしては初にして2曲目のランクインとなる。なお、メトロ・ブーミンが手掛けたタイトルとしては、ソングライターとして6曲、プロデューサーとして5曲がTOP10入りしていて、そのうちミーゴス「バッド・アンド・ブージーfeat.リル・ウージー・ヴァート」(2017年)と、ザ・ウィークエンドの「ハートレス」(2019年)の2曲はNo.1を獲得している。

 「Mr. Right Now」にゲストとして参加したドレイクは、これでTOP10入り総数を42曲に、TOP10初登場曲数を27曲目にそれぞれ更新し、いずれも歴代トップを独走している。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月16日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「サヴェージ・ラブ(ラックスド - サイレンビート)」ジョーシュ685、ジェイソン・デルーロ、BTS
2位「Dynamite」BTS
3位「WAP」カーディ・B feat.ミーガン・ジー・スタリオン
4位「ムード」24kGoldn feat.イアン・ディオール
5位「ラフ・ナウ・クライ・レイター」ドレイクfeat.リル・ダーク
6位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
7位「ロックスター」ダベイビーfeat.ロディ・リッチ
8位「アイ・ホープ」ギャビー・バレットfeat.チャーリー・プース
9位「Runnin」21サヴェージ&メトロ・ブーミン
10位「Mr. Right Now」21サヴェージ&メトロ・ブーミンfeat.ドレイク

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