2020/10/11
2020年10月12日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、ヤバイTシャツ屋さん『You need the Tank-top』が39,295枚を売り上げ、1位を獲得した(集計期間2020年9月28日~2020年10月3日)。
『You need the Tank-top』は、前作『Tank-top Festival in JAPAN』から約1年10カ月ぶりとなる4thアルバムで、『スプライト』のCMソング「癒着☆NIGHT」やクラシエホームプロダクツ『いち髪』TVCMソング「泡 Our Music」など全13曲が収録されている。
今回はヤバイTシャツ屋さんの『You need the Tank-top』と、過去3枚のアルバム『We love Tank-top』、『Galaxy of the Tank-top』、『Tank-top Festival in JAPAN』を、SoundScanJapanのデータを使用し比較してみた。まず、4枚のアルバムの初週の販売枚数と2020年10月3日までの累計販売枚数を調査たのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/93036/2)である。
これまでの初週売上を比較すると、過去3作中最も多かったのは2nd『Galaxy of the Tank-top』の23,638枚だった。だが、今作『You need the Tank-top』は39,295枚と、これまでの記録を大きく塗り替えるヒットとなっている。なお、ヤバイTシャツ屋さんは、初週のみならず2週目以降も安定して売上を伸ばす傾向があり、1stアルバム『We love Tank-top』は、初週10,506枚に対して、累計37,827枚(2020年10月3日現在)と累計売上枚数を3倍以上に伸ばしている。また、2nd『Galaxy of the Tank-top』と3rd『Tank-top Festival in JAPAN』もそれぞれ初週売り上げに対し、10月3日現在の累計販売数は1.7倍とこちらも好調で、ファンを獲得し続けている様子が、うかがえる。
次に、地域別の売上を比較してみよう。ヤバイTシャツ屋さんの4枚のアルバムの地域別販売比率と、2020年の全アルバムの地域別販売比率を比較したグラフが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/93036/3)である
これを見ると1st『We love Tank-top』は、メンバーの出身地である近畿地方では24.2%(全アルバム15.0%※以下、カッコ内は全アルバムを示す)、同じく中部地方では13.3%(12.1%)、四国地方が2.4%(2.1%)と、全アルバムを上回るシェアとなっていた。そして2nd『Galaxy of the Tank-top』では、近畿地方15.9%(15.0%)と中部地方14.9%(12.1%)が高かった以外に、西日本全域全般や東北地方も全アルバムよりシェアが高くなるなど、地方へも人気が広がることが分かる結果となった。特に近畿地方に注目すると、3rd『Galaxy of the Tank-top』では17.9%、今作『You need the Tank-top』では20.8%とリリースを重ねる毎に大きくシェアを伸ばしている。デビュー当初は地元などメンバーに馴染みのある地域から火が付き、リリースを重ねる毎に他地方に人気が広がり、その結果、地元の比率が減少していくアーティストが多いが、ヤバイTシャツ屋さんは、一旦全国に人気が広がった後、全国で人気が広がる以上のスピードで地元での絶大な人気を獲得しているようだ。
地元に愛されているヤバイTシャツ屋さんが、最新作のセールスをどのように伸ばしていくのか。今後の更なる活躍に期待したい。
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