2020/08/28
現地時間2020年8月26日に米プロバスケットボール(NBA)のミルウォーキー・バックスは、ジェイコブ・ブレイクへの連帯を表明し、オーランド・マジックとのプレーオフへの参加を中止すると決断した。このボイコット運動は、NBAの他のチームにも広がりを見せている。
ジェイコブ・ブレイクは29歳の黒人男性で、8月23日に米ウィスコンシン州ケノーシャでSUVの運転席側のドアに入るところを、背後から警察官により銃で7回撃たれている。この衝撃的な事件は、彼の3人の幼い子供の目の前で起こった。
バックスは、共同声明で「過去4か月間、アフリカ系アメリカ人コミュニティが直面している人種的不公平が明るみに出ました」と述べた。「米国市民は、プラットフォームを使ってこれらの不正行為に反対する発言をしてきました。私たちの本拠地であるウィスコンシン州では、この数日のうちにジェイコブ・ブレイクがケノーシャの警察官により背中を7回撃たれ、さらに抗議者が銃撃されるという恐ろしい映像を見ることとなりました。変化を求める圧倒的な数の嘆願にもかかわらず、何の行動も起こされませんでした。そのため、今日私たちの焦点がバスケットボールであるべきではないです」と説明した。
ヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、ロサンゼルス・レイカーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズなどの他のNBAチームもストライキに参加している。また、8月26日に予定されていた米メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)のミルウォーキーであるシンシナティ・レッズとミルウォーキー・ブルワーズ戦、サンディエゴでのシアトル・マリナーズとサンディエゴ・パドレス戦、サンフランシスコで行われるロサンゼルス・ドジャーズ対サンフランシスコ・ジャイアンツの合計3試合が抗議のため延期された。
米女子プロバスケットボール・リーグ(WNBA)でも8月26日にワシントン・ミスティックス、アトランタ・ドリーム、ロサンゼルス・スパークス、ミネソタ・リンクスの選手が退場前にセンターコートに膝をついて抗議を行い、ワシントン・ミスティックスは前面にブレイクの名前を綴ったシャツを着てフロリダにある会場に入り、シャツの後ろには警察から受けた銃弾のケガを示すように血に染まった弾丸の穴が描かれていた。
さらに、元NBA選手でバスケットボールのコメンテーターであるケニー・スミスは、「黒人であり、元選手でもある私にとって今最も重要なのは、選手を支持し、今夜この場にはいないことです」と言って抗議を支持するためにTNT局のNBAの解説を取りやめた。テニス・プレイヤーの大坂なおみも「アスリートである前に、私は一人の黒人女性です。黒人女性として、私のテニスの試合を見てもらうよりも、直ちに注目を要するもっと重要な問題があるように思います」とTwitterに投稿し、ニューヨークで行われているウエスタン・アンド・サザン・オープンの準決勝を棄権したが、再び出場を決めた。
バックスの行動にマーク・ロンソンは「心を打たれた」とツイートし、ディディは「結束する力!見ていて、格好いい」とTwitterに投稿している。
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