2020/08/27
2020年上半期に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100” TOP10入りしたヒット曲の傾向が発表された。Hit Songs Deconstructedが公表した分析レポートによると、第1四半期(Q1)と第2四半期(Q2)で、ジャンルが大きく入れ替わったことが一つの特徴だ。以下、分析が導き出した3つの傾向をまとめた。
◎ヒップホップがポップを凌駕:2020年Q1では、Hot 100 TOP10入りした全楽曲の57%がポップ・ソングだった(デュア・リパ、マルーン5、ハリー・スタイルズなど)。この期間中、ヒップホップは全体の37%にとどまった。2020年Q2では一転してヒップホップがTOP10曲の48%を占め、ポップは30%に減少した。この期間中に複数回TOP10入りしたラッパーは6ix9ine(シックスナイン)、ドレイク、リル・ベイビーなどが挙げられる。
このような四半期ごとのジャンルの変動は、過去2年間の動きを踏襲している。2019年は年間でポップ(48%)がヒップホップ(30%)より多い結果となった。ドレイクがチャートを席巻した2018年は、逆にヒップホップ(61%)がポップ(21%)に大差をつけてリードした。
◎ソングライター・チーム:2020年Q2では引き続き5人以上からなるソングライター・チームが優勢で、TOP10曲全体の48%を占めた。次に多かったのが2人と4人のグループでそれぞれ17%ずつとなっている。2020年Q1は5人以上のチームが57%、2019年全体では60%だったことから、若干減少しているものの大きな変動はなかった。
◎シングル・プロデューサー:ソングライターはチームが優勢だった一方で、プロデューサーは一人が担当している割合が大きかった。2020年Q2のTOP10曲全体の43%がプロデューサーのクレジットが1名だけだった楽曲で、次いで2名が30%、3名が22%と続いている。プロデューサー1名の割合も大きな変動はなく、2020年Q1は同率、2019年全体では41%だった。
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