2010/05/24
55年も前のアンペックスのテープ・レコーダー、1本のマイク、3つの歴史的レコーディング地点――それがJOHN MELLENCAMPの8/3に発表される新作『NO BETTER THAN THIS』を作るための道具だった。発売日の7週間前には回顧ボックス・セット『ON THE ROUTE 7609』が発表される。
MELLENCAMPとプロデューサーのT-BONE BURNETTは2009年の夏、BOB DYLANやWILLIE NELSONとツアーに出るかたわら、『NO BETTER THAN THIS』のためにモノラルでオーバーダブを加えられていない13曲をレコーディングした。MELLENCAMPのバンドのメンバーやギタリストのMARC RIBOT、元JOHNNY CASHのアップライト・ベーシストのDAVE ROEといったゲストを使い、メンフィスにあるサン・スタジオ、サン・アントニオにあるガンター・ホテルの414号室(ROBERT JOHNSONが1936年11月に初めてのレコーディングを行なった)、ジョージア州サヴァナーにあるファースト・アフリカン・バプテスト・チャーチ(アメリカにある最初の黒人教会で、南北戦争の時の地下鉄の駅)でセッションを行なった。
「これは僕の25枚目のアルバムなんだ。またいつものようにレコーディングをするのではなく、レコーディングの裏に物語があるようなものにしたかった。だから、そういういわくつきの場所を選んだのさ。どの場所も一度訪ねてみたいと思っていたからね。そんなところでレコーディングするなんて素晴らしいだろ?」とMELLENCAMPは言う。
彼によると、2008年のアルバム『LIFE DEATH LOVE AND FREEDOM』をプロデュースしたBURNETTはこのアイデアに夢中になったという。「彼は『ワーオ、どうしてそんなことを今まで思いつかなかったんだろう』って感じだったよ」。アンペックスのレコーダーをEベイにて175ドルで買い、BURNETTが1本のマイクを持ち込んだ。「僕たちはこのレコードを作るのを大いに楽しんだよ」
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