2020/08/22
今週の洋楽まとめニュースは、トラヴィス・スコットに関する話題から。トラヴィス・スコットが、クリストファー・ノーラン監督の最新映画『TENET テネット』の主題歌「The Plan」を2020年8月21日にリリースすると発表した。8月18日に公開されたGQの特集記事では、スコットが間違えて「The Plan」をライターの前でかけてしまうというハプニングがあり、記事ではその楽曲を“脳が溶けるような時空の旅”と形容している。また、映画音楽を手掛けたのは初めてだったスコットについてノーラン監督は、「彼の声は、1年かかったパズルの最後のピースだった。(作曲家の)ルドウィグ・ゴランソンと私が組み立てていた音楽と物語のメカニズムに対する(スコットの)見識は即時で、洞察力に富んでいて、核心を突いていた」とメールでコメントしている。『TENET テネット』は、多くの映画同様、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初は2020年7月に予定されていた公開日がまず8月12日に延期され、最終的に全米で9月3日に公開されることになった。日本では9月18日に公開される。
トラヴィス・スコット、クリストファー・ノーラン監督最新作の主題歌は「脳が溶けるような時空の旅」?
米民主党全国大会の3日目となった現地時間2020年8月19日に、ビリー・アイリッシュが「my future」を披露した。パフォーマンスを前に、ビリーは「沈黙は選択肢ではありませんし、(選挙に)参加しないわけにはいきません。自分たちの命と世界がかかっているという気持ちで投票しなければなりません、なぜなら本当にそうだからです」と続けたビリーは、「未来を確かなものにする唯一の方法は、自らそれを切り開いていくことです。(投票するために)登録してください、そして投票してください」と訴えた。その後ビリーは、幻想的なパープルの照明を浴び、キーボードを弾きながら「my future」を歌い始めた。中盤で、曲がテンポアップするとともに照明がイエローに切り替わると、兄フィニアスとドラマーが演奏に加わり、ビリーはマイクを握りしめながら、エモーショナルな歌唱でパフォーマンスを締めくくった。
ビリー・アイリッシュ、米民主党大会で「my future」披露&投票を呼びかける
米国内におけるコンサート収入総額と、セールス/ストリーミング/出版からのレコーディング印税を基に、年間で最も収益を挙げたアーティストTOP40をランク付けする、米ビルボードのMoney Makersレポート2019年版が発表された。ランク入りしたアーティストたちの全体的な2019年の興行収入は、2018年の7億9,500万ドル(約840億円)から5.26%減の7億5,300万ドル(795億円)だった。また、印税収入も減っており、前年の2億2,000万ドル(233億円)から10.4%減の1億9,700万ドル(208億円)で、2019年の業界全体の手取り総額は9億5,000万ドル(約1,000億円)だった。2019年のMoney Makersランキングのトップ・アーティスト、ザ・ローリング・ストーンズの総収入は6,500万ドル(68億6,300万円)で、【ノー・フィルター】スタジアム・ツアーの興行収入が割合のほとんどを占めている。
2019年に全米で最も稼いだアーティストは? 米ビルボード“Money Makers”ランキング発表
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ラッパーのカーディ・Bとミーガン・ジー・スタリオンによるコラボレーション・ソング「WAP」が1位に初登場した。8月7日にリリースされた「WAP」は、初週9,300万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも同1位にデビュー。125,000ダウンロード売り上げ(CD、LP、カセットテープによるパッケージ・セールスを含む)、デジタル・ソング・セールス・チャートでも1位に初登場した。リリース初週の視聴回数(ストリーミング)としては、アリアナ・グランデの「7 rings」が保持していた8,530万再生を上回る、歴代最高記録を更新している。これを受けて、カーディ・BはSNSで喜びを爆発。「ポップの記録を破った!ヒップホップがやったんだよ!」と述べ、「めちゃめちゃ嬉しいよ。自分たちのことをものすごく誇りに思う!神はすごーく偉大。まさかこうなるとは思ってもみなかったし、全く期待してなかったんだよ。Wap Wap Wap!!!!! ありがとうミーガン!!! まだ早いけど酔っ払っちゃうよ!!!」と大いに喜んだ。
【米ビルボード・ソング・チャート】カーディ・B&ミーガン・ジー・スタリオン初登場1位、ジュース・ワールド&ザ・ウィークエンドTOP10デビュー
カーディ・B、夫オフセットや娘と一緒に「WAP」の全米No.1獲得を祝福
そしてアルバム・チャートでは、テイラー・スウィフトの『フォークロア』が3週目の首位をキープした。前週からわずかではあるがユニット数を上昇させ、3週目の首位を守った『フォークロア』。週間ユニットは136,000で、そのうちアルバム・ストリーミング(SEA)が68,000、楽曲によるユニット数(TEA)が1,000、アルバム・セールスは先週から119%も増加させ67,000を売り上げた。今週セールスが急増したのは、8月7日から店舗、通販サイトで販売されたパッケージ・セールスが加わったためとなる。そして、前週から33%増加の117,000ユニットを獲得して、故ジュース・ワールド『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』が3位から2位に再浮上。今週ユニット数が上昇したのは、8月7日に本作からの6thシングル「スマイル」がリリースされたことと、公式ウェブサイトで新しいグッズが販売され、それらのバンドルが加わったためと考えられる。
【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト3週連続首位、ルーク・ブライアン/グラス・アニマルズTOP10入り
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