2020/08/14
安田章大(関ジャニ∞)が、写真集『安田章大 LIFE IS』を9月24日に発売することを発表した。
撮影は“写真界の芥川賞”と称される木村伊兵衛賞を受賞した、気鋭の写真家、岡田敦が撮影を担当。これまでのアイドルの写真集とは一線を画す、アーティスティックな作品となっている。
本作を発売することになったきっかけは、2017年に患った「髄膜腫」だ。2017年2月、安田は脳腫瘍のひとつである髄膜腫の、手術を受けMRIに映る大きな腫瘍を見たとき、うまく切除できるのか、また手術を終えても歌ったり踊ったりすることができるのか、安田の苦悩や葛藤は相当なものだった。その後、芸能界に復帰するも、どれほど大病だったのかは詳しくは報じられていない。今回の写真集は、そんな闘病中の写真を収録したミニブック付きだ。手術前後の病室でのありのままの姿や、腫瘍が映るMRIの画像からは、死の恐怖と闘う安田の姿が浮かび上がるものとなっている。
そして、死を身近に感じたことで、大きく意識が変わっていく。
「経験したことを赤裸々に見せることも、大切なんじゃないのか。ラッキーなことに、届けられる仕事をしている。だったら、届けないでどうする」(安田)
2018年末、ananで「色気の哲学書」という対談企画が行われた。安田が好きなゲストを招くという設定で、かねてからファンだった写真家・岡田敦にオファー。安田は10年に渡り、写真集や個展を通して、岡田の写真を追いかけていたという。お互いのクリエーションについて熱く語り合う中で、意気投合し、安田の中で写真集の企画が具体的なものとして形になっていった。
「伝えるためには? と思い立った時、即座に岡田敦さんが浮かびました。五感すべてで感じることが出来る写真家なんです。10年以上片思いをしてた岡田敦さんに、応援してくださっている大切な皆さんが見たことのない等身大の僕を写して欲しい」(安田)
そして、ロケ地には北海道の雪の舞う根室が選ばれた。スタイリストには袴田能生、ヘアメイクにヤマサキヨーコ、と安田をよく知るスタッフが結集。地元で活動するボランティア団体(根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会)の協力を得て、ハードな撮影をこなした。
「無償のご奉仕には感謝しかありません。人と人との繋がり、人の温もりの確かさ、ありがたさを心から感じました。ままならない環境の中、現場にいた5人が五角形の形を自在に変えながら対応していく。それぞれのクリエーションを、存分に発揮できたと思います」(安田)
アート・ディレクションは安田と岡田の希望で、中島秀樹が担当。見開きの写真の迫力を活かすため、綴じの部分が平たく開く「クータ・バインディング」という特殊な製本が採用された。生から死へ、そしてまた、死から生へといった、一枚一枚の写真が、引き込まれるようなストーリーとなっている。
◎安田章大 コメント
命のこと、輪廻のこと、
読み手によっては語れば語るほど押しつけがましくなるものだと感じています。
ただ、経験値は独り占めしておくものではない、共有し共鳴してこそ意味がある。
伝えたい信念は全て写真集の中に詰めました。
「LIFE IS」が語ってくれています。
もし、安田章大という生き物にご興味が湧いた方は、僕に触れてみてください。
◎書籍編集部 コメント
数々の写真集を出版してきましたが、今回は、「それらとは一線を画したメッセージ性の強い作品にしたい」という安田章大さんの強い希望で、まったくイレギュラーな制作過程を経ました。企画の発案は、安田章大さん。判型をどうするか、タイトルは、帯の文章は……。すべてについて、安田さんが考えて決めました。写真集としての完成度をまず第一に考え、造本にもコストをかけました。現在の安田章大の生身の姿を感じてもらえるだけでなく、生きるとは何か、死とは何か、コロナ禍で予断を許さない今の時代にどう生きていくべきか、さまざまなことを考えさせられる写真集です。何度も何度も、ページをめくってほしい。読者の皆さまにとって、一番大切な写真集のひとつに選んでいただけたらうれしいです。
◎商品情報
『安田章大写真集 LIFE IS』
2020年9月24日(木)発売
価格:4,500円(tax out)
体裁:A4 変形、クータ・バインディング製本(開きが平らになる特殊製本)闘病中の写真を収録したミニブック付き
出版社:株式会社マガジンハウス
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