Billboard JAPAN


NEWS

2020/08/11

【米ビルボード・ソング・チャート】ハリー・スタイルズ自身初No.1、ビリー・アイリッシュ6位に初登場

 ハリー・スタイルズの「ウォータメロン・シュガー」が自身初の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先週の7位から1位にジャンプアップした「ウォータメロン・シュガー」は、前週から614%増加の63,000ダウンロードを記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートでも9位から1位に上昇。ハリーにとってHot 100では初、セールス・チャートではソロ・デビュー曲「サイン・オブ・ザ・タイムズ」(2017年)以来3年ぶり、2曲目の首位獲得となった。

 セールスが急増したのは、7月30日に公式ウェブサイトで発売されたLPとカセットテープによる売り上げが加算されたため。昨今では、純粋なデジタル・ダウンロードよりも、LPやカセットテープなどのパッケージが人気を博し、同様の手法で売り上げを伸ばす傾向にある。なお、それらLPやカセットテープ、グッズ商品等を購入すると、ダウンロードもできる仕組みとなっている。

 また、7月31日にはミュージック・ビデオのメイキング映像が、8月3日には“LOST TOUR VISUAL”と題された新しいビデオが公開され、それぞれの視聴回数もポイントに貢献した。2か月前に公開されたミュージック・ビデオも、既に8,000万視聴を記録している。

 その8月3日はアメリカの「スイカの日(National Watermelon Day)」であり、ラジオでのオンエア回数も急増。エアプレイ・チャートでは、前週から8%増加の7,170万回を記録して、3位から2位に最高位を更新した。ハッシュタグ「#WatermelonSugarDay」がトレンド入りするなど、SNSでの盛り上がりも各ポイント上昇の要因といえる。

 ちなみに、「ウォータメロン(スイカ)」がタイトルに含まれる曲が1位を獲得するのは同曲が初で、これまでの最高位はモンゴ・サンタマリアの「ウォーターメロン・マン」(1963年)が獲得した7位だった。

 ワン・ダイレクションのメンバーからソロとして首位を獲得したのは、2016年2月に「ピロウトーク」をNo.1デビューさせたゼインに続く2人目で、TOP10入り曲数はそのゼインの2曲を上回る3曲に最多記録を更新している。これまでの最高位は、前述の「サイン・オブ・ザ・タイムズ」が獲得した4位で、今年2曲目のTOP10入りを果たした「アドア・ユー」は6位どまりだった。意外ではあるが、ワン・ダイレクションとしてのタイトルで1位を獲った曲はない。

 ワン・ダイレクションのように、同一グループからソロに転身した2組以上のアーティストが首位を獲得したのはビートルズが初。彼らは、1974年までにメンバー4人全員がソロ曲で1位を獲得するという偉業も達成している。女性グループでは、デスティニーズ・チャイルドからビヨンセ、ケリー・ローランドの2組が首位を獲得した。

 先週1位に初登場したテイラー・スウィフトの「cardigan」は、前週から88%減少の8,000ダウンロードまで数字を落とし、Hot 100、デジタル・ソング・セールス・チャートいずれも首位から8位に転落。ストリーミング・ソング・チャートでも、48%減の1,750万回まで視聴回数が下がり、1位から5位にランクダウンした。一方、エアプレイ・チャートでは51%増加の1,920万回を記録して、43位にデビューを果たしている。ラジオのオンエア回数が順調に伸びれば、再浮上の可能性もある。

 そのエアプレイ・チャートで今週記録を更新したのが、前週の5位から4位に浮上したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」。週間7,920万回を記録して18週目の首位をキープし、歴代トップを死守していたグー・グー・ドールズの「アイリス」(1998年)以来、22年ぶりとなる最長記録に並んだ。また、R&Bソング・チャートでも21週目に首位獲得週を更新し、20週タイ記録だったドレイクの「ワン・ダンスfeat.ウィズキッド&カイラ」(2016年)、ブルーノ・マーズの「ザッツ・ワット・アイ・ライク」(2017年)、それから自身の「スターボーイfeat.ダフト・パンク」(2016年)を上回る、歴代単独トップに浮上した。

 先週に続き2位をキープしたダベイビーの「ロックスターfeat.ロディ・リッチ」は、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでそれぞれ9週目、前週の8位から5位にTOP5復帰したセイント・ジョンの「ローゼズ」は、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートで15週目と、それぞれ首位獲得週を更新。「ブラインディング・ライツ」同様、歴代記録を更新する可能性も高まっている。

 今週6位に初登場したのは、ビリー・アイリッシュの新曲「my future」。TOP10入りは、昨年8月にNo.1をマークした「bad guy」、最高8位を記録した「everything i wanted」に続く3曲目で、初登場の順位としては自己最高位となる。週間15,000ダウンロードを記録して、セールス・チャートでは50位から3位に跳ね上がり、ストリーミング・チャートでは初週2,090万回を記録して3位にデビューした。また、ロック&オルタナティブ・ソング・チャート、オルタナティブ・ソング・チャートでは、いずれも自身初の首位を獲得している。

 先週上位にランクインしたテイラー・スウィフトのタイトルがそれぞれ下降し、ジェイソン・デルーロ&ジョーシュ685の「サベージ・ラブ」は10位から7位に最高位を更新。クリス・ブラウンとヤング・サグの「ゴー・クレイジー」は12位から9位に、リル・モジーの「ブルーベリー・フェイゴ」は11位から10位にそれぞれTOP10復帰した。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月14日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ウォーターメロン・シュガー」ハリー・スタイルズ
2位「ロックスター」ダベイビーfeat.ロディ・リッチ
3位「ホワッツ・ポッピン」ジャック・ハーロウfeat.ダベイビー、リル・ウェイン、トーリー・レインズ
4位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
5位「ローゼズ」セイント・ジョン
6位「my future」ビリー・アイリッシュ
7位「サヴェージ・ラブ(Laxed – Siren Beat)」ジェイソン・デルーロ with ジョーシュ685
8位「cardigan」テイラー・スウィフト
9位「ゴー・クレイジー」クリス・ブラウン&ヤング・サグ
10位「ブルーベリー・フェイゴ」リル・モジー

ハリー・スタイルズ その他の画像・最新情報へ

関連商品

アップ・オール・ナイト
ワン・ダイレクション「アップ・オール・ナイト」

2019/03/13

[CD]

¥1,100(税込)

ハリー・スタイルズ
ハリー・スタイルズ「ハリー・スタイルズ」

2017/05/24

[CD]

¥2,640(税込)

ミッドナイト・メモリーズ
ワン・ダイレクション「ミッドナイト・メモリーズ」

2016/12/21

[CD]

¥1,100(税込)

フォー
ワン・ダイレクション「フォー」

2016/12/21

[CD]

¥1,100(税込)

ハピアー・ザン・エヴァー
ビリー・アイリッシュ「ハピアー・ザン・エヴァー」

2021/07/30

[CD]

¥2,750(税込)

ノー・タイム・トゥ・ダイ
ビリー・アイリッシュ「ノー・タイム・トゥ・ダイ」

2020/10/07

[CD]

¥1,108(税込)

ハリー・スタイルズ
ハリー・スタイルズ「ハリー・スタイルズ」

2017/05/24

[CD]

¥2,640(税込)

ミッドナイト・メモリーズ
ワン・ダイレクション「ミッドナイト・メモリーズ」

2016/12/21

[CD]

¥1,100(税込)

フォー
ワン・ダイレクション「フォー」

2016/12/21

[CD]

¥1,100(税込)

ラブ!ワン・ダイレクション
ワン・ダイレクション「ラブ!ワン・ダイレクション」

2013/10/02

[DVD]

¥2,200(税込)

ベスト・ソング・エヴァー
ワン・ダイレクション「ベスト・ソング・エヴァー」

2013/08/21

[CD]

¥1,320(税込)

テイク・ミー・ホーム
ワン・ダイレクション「テイク・ミー・ホーム」

2012/11/14

[CD]

¥2,420(税込)

TAKE ME HOME
ONE DIRECTION「TAKE ME HOME」

2012/11/13

[CD]

¥1,828(税込)

UP ALL NIGHT
ONE DIRECTION「UP ALL NIGHT」

2012/03/13

[CD]

¥1,770(税込)

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    SEVENTEENが癒し&傷を表現、日本4thシングル『消費期限』コンセプトフォト

  2. 2

    <インタビュー>三代目 J SOUL BROTHERSがアルバム『ECHOES of DUALITY』をリリース――“三代目だからこそ”見せられるグルーヴと制作で見つけた自分たちの役割

  3. 3

    King & Prince、新曲「WOW」MVプレミア公開へ向けティザー解禁&YouTubeライブ実施

  4. 4

    【ビルボード】超特急『AwA AwA』18.5万枚でシングル1位、自身最多セールス記録&7年半ぶり首位デビュー

  5. 5

    【ビルボード】TOMORROW X TOGETHER『The Star Chapter: SANCTUARY』アルバム・セールス首位獲得 MISAMO/XGが続く

HOT IMAGES

注目の画像