2020/07/29
「なにわの日」と題した2020年7月28日、関西ジャニーズ勢が地元大阪から、【Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~】を届けた。
無観客ライブの会場となったのは、関西を象徴する場所「日本万国博覧会記念公園 太陽の広場」。1970年の大阪万博から50周年という節目の年に、大阪の空に高くそびえ立つ大阪万博のシンボルでもある「太陽の塔」を背負い、関西ジャニーズ勢の新たな歴史をスタートさせた。
先輩から後輩へと受け継ぎ、関西ジャニーズJr.が毎年8月に開催してきた大阪・松竹座公演。その舞台で仲間と切磋琢磨し、お互いを高め合う夏を経験してきた関ジャニ∞、ジャニーズWESTに加え、なにわ男子、Lil かんさい、Aぇ! groupを含む関西ジャニーズJr.総勢73人が一堂に会し、イベントを一丸となって盛り上げた。
村上信五(関ジャニ∞)は「ジャニーさんに“関西チームで、こんなことができるようになったよ”と報告できるのが誇らしい。関西ジャニーズ勢の先頭に立って、走っていきたいと思います」と胸を張る。
開演が近づくと降り続いていた雨が上がり、雲の隙間からオレンジの夕日がほんのり顔を出した。心地よい風が吹く中、【関西ジャニーズ大集結!728祭】が幕を開けた。
オープニングは後輩から先輩へ、それぞれのオリジナル曲を歌いつないでいく。最後のバトンを受け取った関ジャニ∞は出演者全員を引き連れ、疾走感あふれるサマーチューン「罪と夏」で勢いづけた。その後もメンバーカラーメドレーや、関ジャニ∞「ブリュレ」、ジャニーズWEST「YSSB」などのダンスナンバー、そしてグループの垣根を超えた「関西エモエモコラボメドレー」では関ジャニ∞とAぇ! groupの2バンドスタイルで魅せた「勝手に仕上がれ」、ジャニーズWESTとなにわ男子が歌う「ダイヤモンドスマイル」、小中学生を中心としたフレッシュ関西ジャニーズJr.が、先輩たちと元気に歌い踊る「ええじゃないか」など、ここでしか見られない貴重なコラボレーションが次々と生まれた。
今回のテーマのひとつは、現実世界でのソーシャルディスタンスを打ち破る「ゼロディスタンス」。本公演の生配信を楽しむ全観客の視聴チケットには、「アリーナAブロック1列1番」と表記され、文字通り、“全員が最前列”を体感できる映像や演出にこだわった。
心の距離もより近く、タレントとファンが心を寄り合わせる企画を実施。イベント公式Twitterを立ち上げ、メンバーカラーメドレーの披露曲を募集するなど、“今まで通り”を求めるのではなく、“これからの形”をともに考え、作り上げていった。さらにイベント中盤には、「ゼロディスタンス」を体感できるゲーム企画「ゼロディスタンス絵描き歌」を実施。メンバーがカメラ越しのアクリルパネルに絵を描くと、ファンとの距離は急接近。真剣になりすぎて思わず素になったメンバーの顔が、すぐそこに感じられるゲームで盛り上がった。
締めくくりは、関西ジャニーズJr.を象徴する楽曲「関西アイランド」。Jr.に先輩たちも混ざり、広場芝生いっぱいを使ったパフォーマンスを繰り広げた。一度はステージを後にしたメンバーたちだが、「画面越しのアンコールが聞こえた!」と再び太陽の塔の前で、「バンバンッ!!」を。最後は全員が手をつなぎ、関ジャニ∞のお決まり横山裕の「俺たちが、最高で最強の~」のコールに合わせ、全員が「関西ジャニーズ!」と大きな大きな声を太陽の広場に響かせた。
季節を感じづらい今の状況だからこそ、本公演には夏を感じてもらえる演出をあちこちに散りばめた。涼しげに噴き上がるウォーターキャノンや空を彩る打ち上げ花火、ドローンを使った野外ならではの壮大な映像。そんな風景とともに、エンディングには大阪の景色が映し出された。
また、夢のある映像やライブの裏には本イベント趣旨に賛同、ロケ協力など全面バックアップしてくれた大阪府の存在がある。頼もしい地元の力を得てステージに上がった全員が、関西への愛をたっぷり込めた1時間52分、アンコール含む全27曲の熱いライブとなった。この熱量は、さらに大阪松竹座へ。毎年恒例の松竹座公演を、今年は関ジャニ∞、ジャニーズWEST、関西ジャニーズJr.の各グループが行う予定。
これまで関西ジャニーズは、先輩から後輩へと手渡しで伝統を受け継いできた。先輩タレントが後輩Jr.グループに、これだけ楽曲を提供しているのも関西ならでは。大倉忠義と安田章大が楽曲制作をした「Can’t stop」や、ジャニーズWESTの神山智洋が作詞・作曲、振り付けまでを手がけた「Game of Love」などを本公演でも披露した。
そんな先輩の愛情を受け取り背中を見て後輩が育ち、後輩の思いに先輩が胸を貸す。それが関西ジャニーズの強さであり、志。その伝統を胸に、新しい関西の時代を作る一歩を踏み出した。
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