2020/07/27
テイラー・スウィフトがニュー・アルバム『folklore』を2020年7月24日にサプライズ・リリースしたが、4曲目の「exile」にフィーチャーされているボン・イヴェールことジャスティン・ヴァーノンがどのような経緯で参加することになったのか、『folklore』を共同プロデュースしたザ・ナショナルのアーロン・デスナーがインタビューで明かしている。
テイラーのアルバム・ノーツによると、「exile」の原点は、“追放された(exiled)男が、自分のものではない土地の断崖を歩きながら、何故全てがあれほどまでひどく悪い状況になってしまったのだろうと考えている”というイメージだった。
米ピッチフォークとのインタビューでデスナーは、「テイラーはあれをシンガー・ソングライターのWilliam Bowery(ウィリアム・バワリー)と書いたんだ。テイラーがそれをボイス・メモとして送ってきた時、男性と女性パート両方を自分で歌っていたよ、息切れしない程度にね」と話している。「exile」と「betty」に共作者としてクレジットされている“ウィリアム・バワリー”については、その正体が謎に包まれており、さまざまな憶測を呼んでいる。
また、米ローリング・ストーンとのインタビューで彼は、テイラーとバワリーが、「ある程度まで進めて、あとは僕が解釈して音源として進展させた」と説明しており、男性パートについては、「彼女が誰と一緒にやっているところを想像しているのかについて話し合ったんだけれど、彼女はボン・イヴェールやビッグ・レッド・マシーンのジャスティンの声がすごく好きで、“彼がやってくれたら嬉しすぎる、完璧だと思う”って言ってた。僕はジャスティンの友人として彼にプレッシャーをかけたくなかったから、“彼がこの曲にインスパイアされるかにもよるけれど、彼が君のことをイケてると思っていることは知っているよ”とだけ言ったんだ」と振り返っている。
デスナーは、「そしてジャスティンに(“exile”の音源を)送ったら、彼が男性パートを録音し直して、何箇所か変えて、さらに自分からもいくつか追加した。ブリッジの“step right out”の部分は彼が書いて、テイラーが歌い直したんだ。ある意味、自分たちの世代を代表するソングライターとヴォーカリストである二人がコラボレートしているのを見ているようで、不思議な気持ちだった。僕が手助けして実現させて、音楽だって全部かけていたわけだけれど、そこには確実に“すげぇな”という感覚があって、プロセスを見ていたらただのファンになってたよ」と語っている。
ヴァーノンについて彼は、「彼はものすごく多才で、レンジもあり得ないくらい広くて、エモーションもたっぷり込める。僕がいるところで彼が歌うと、いつも頭が壁の後ろに当たるみたいな感覚に陥るんだ」と絶賛している。
テイラーがデスナーとジャック・アントノフと共同プロデュースした『folklore』は、パンデミックの最中、ソーシャル・ディスタンスを保ちながら極秘でレコーディングされたため、ヴァーノンが「peace」の“鼓動を提供していた”にもかかわらず、彼は「exile」以外の楽曲をテイラーがアルバム情報を解禁する直前まで聴いていなかったとデスナーは明かしている。
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