2012/12/17
グラミー賞を表彰するレコーディング・アカデミーは、12月11日に亡くなったインドのシタール奏者ラヴィ・シャンカールと、その他6組のアーティストに“ライフタイム・アーカイブメント・アワード(功労賞)”を贈ると発表した。他アーティストたちは、グレン・グールド(クラシック)、チャーリー・ヘイデン(ジャズ)、ライトニン・ホプキンス、キャロル・キング、パティ・ペイジ、テンプテーションズだ。
ビートルズをはじめ西洋音楽に多大な影響を及ぼしたシタール奏者シャンカールが、サンディエゴの病院で亡くなってから間もなく、レコーディング・アカデミーのニール・ポートナウCEOは次のような声明を出した。
「3度もグラミー賞を獲得したラヴィ・シャンカールは、インド音楽を西洋に伝え、クラシック、ジャズ、ポップス、ロック他、ジャンルを越え様々な影響を与えた。その中には、ビートルズやジョン・コルトレーン、フィリップ・グラス、そして彼の娘達、ノラ・ジョーンズとシタール奏者のアヌーシュカ・シャンカールなども含まれる。また、1971年にはジョージ・ハリスンと共にバングラデシュ難民救済のための【コンサート・フォー・バングラデシュ】を開催し、チャリティ・コンサートの先駆けとなった」
なお、ラヴィには受賞することを事前に伝えていたという。ニールは「(ラヴィは)感激し、とても喜んでくれた。革新的で稀に見る才能の持ち主であり、真のインターナショナル音楽大使として活躍した彼を失った損失は限りなく大きい。ご家族や知人、また彼の音楽に魅了された世界中の人々に哀悼を捧げたい」ともコメントしている。
来年2月10日に開催されるグラミー賞授賞式で正式に授与されるが、前日の9日にはスペシャル・セレモニーが行なわれる予定だ。
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