2020/07/07
ダベイビーの「ロックスターfeat.ロディ・リッチ」が通算4週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
前週から15%増加の4,370万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは7週、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートではそれぞれ4週目の1位をキープした「ロックスター」。ストリーミングが上昇したのは、6月26日に公開されたミュージック・ビデオの再生回数が好調だったため。YouTubeの公式チャンネルでは、公開1週間で2,000万再生を突破している。
また、28日にヴァーチャルで開催された【BETアワード】でのパフォーマンス効果も主要ポイントに反映したようで、前週比16%増の4,600万回を記録し、エアプレイ・チャートでは12位から10位に上昇。ダベイビーは2曲目、ロディ・リッチは3曲目のTOP10入りを果たした。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、2位から3位にランクダウンしたものの、値下げ効果もあり売上は32%増加の16,000ダウンロードを記録している。
先週8位にTOP10入りしたジャック・ハーロウの「ホワッツ・ポッピン」は、一気に順位を上げ2位に上昇。前週比72%増の3,410万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも5位から2位にTOP3入りを果たしている。TOP10には惜しくも届かなかったが、デジタル・ソング・セールス・チャートでも23位から11位に急上昇(10,000ダウンロード)、15%増の2,990万回を記録して、エアプレイ・チャートでは29位から23位にそれぞれランクアップした。ストリーミング、セールスの両チャートでは、その週に最もポイントが上昇した曲に贈られる<Streaming Gainer>と<Sales Gainer>の2冠を達成している。
「ホワッツ・ポッピン」が急上昇したのは、6月24日にリリースされたリミックスの効果が大きい。同リミックスには、1位のダベイビー、リル・ウェイン、トーリー・レインズの3者が参加していて、ダベイビーは「ロックスター」に続く3曲目、リル・ウェインは通算25曲目のTOP10入りを果たした。25曲は、エルヴィス・プレスリー、テイラー・スウィフトと並ぶ歴代タイ記録。アルバム・チャート“Billboard 200”では5作がTOP10入りしているトーリー・レインズだが、Hot 100でのTOP10入りは意外にも同曲が初となる。
1位と2位を同じアーティストが独占したのは、2019年2月23日付チャートで「7 rings」(1位)、「break up your yourfriend, i’m bored」(2位)、「thank u, next」(3位)の3曲を送り込んだアリアナ・グランデ以来約1年半ぶり、歴代20組目の快挙達成。なお、TOP3全てを独占したのは、アリアナとビートルズの2組のみ。
先週3位にTOP3復帰したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、今週も同位をキープ。エアプレイ・チャートでは13週目、R&Bソング・チャートでは16週目の1位をそれぞれ死守した。先週2位に上昇したミーガン・ジー・スタリオンの「サヴェージfeat.ビヨンセ」は再び4位にダウンしたが、安定したポイントをキープしている。
今週新たにTOP10入りしたのは、前週の16位から8位に急上昇したハリー・スタイルズの「ウォーターメロン・シュガー」。ストリーミング・ソング・チャートでは13位から12位に上昇し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは13位をキープ。エアプレイ・チャートでは、今週の<Airplay Gainer>を獲得して24位から17位に順位を上げた。同曲のヒットを受け、今週のアルバム・チャートでは『ファイン・ライン』が6位に、約5か月ぶりにTOP10復帰を果たしている。
ハリー・スタイルズのTOP10入りは、2017年のソロ・デビュー曲「サイン・オブ・ザ・タイムズ」(4位)と、前シングルの「アドア・ユー」(6位)に続く、通算3曲目。ワン・ダイレクションとしては、2013年リリースの「ベスト・ソング・エヴァー」(2位)含む6曲がTOP10にランクインしている。ワン・ダイレクションのメンバーでは、ゼインが「ピロウトーク」(2016年 / 1位)、「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」(2017年 / 2位)の2曲で並んでいたが、それを上回る最多記録を更新した。その他には、リアム・ペインが「ストリップ・ザット・ダウンfeat.クエイヴォ」(2017年 / 10位)でTOP10入りしている。
リル・モジーの「ブルーベリー・フェイゴ」を挟み、10位にはリル・ベイビーと42・ダグの「ウィ・ペイド」がランクイン。前週比11%増の2,460万再生を記録し、ストリーミング・ソング・チャートでは4位から3位に、TOP3入りを果たした。リル・ベイビーのTOP10入りは、ドレイクとのコラボレーション「Yes Indeed」(2018年 / 6位)、ガンナをフィーチャーした「Drip Too Hard」(2018年 / 4位)に続く3曲目で、ゲストの42・ダグは初のランクインとなる。
「ウィ・ペイド」は、5月1日に再リリースした2ndアルバム『マイ・ターン』のデラックス盤に収録された新曲で、この曲のヒットもあり、『マイ・ターン』は今週のアルバム・チャートで通算5週目の首位を獲得している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月10日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ロックスター」ダベイビーfeat.ロディ・リッチ
2位「ホワッツ・ポッピン」ジャック・ハーロウfeat.ダベイビー、リル・ウェイン、トーリー・レインズ
3位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
4位「サヴェージ」ミーガン・ジー・スタリオンfeat.ビヨンセ
5位「ローゼズ」セイント・ジョン
6位「セイ・ソー」ドージャ・キャット
7位「インテンションズ」ジャスティン・ビーバーfeat.クエイヴォ
8位「ウォーターメロン・シュガー」ハリー・スタイルズ
9位「ブルーベリー・フェイゴ」リル・モジー
10位「ウィ・ペイド」リル・ベイビーwith42・ダグ
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