2020/07/06
あいみょんが7月5日、弾き語りライブ【AIMYON 弾き語りTOUR 2020 ”風とリボン” supported by 淡麗グリーンラベル】を無観客で開催し、その模様を生配信した。
本来であれば4月から5月にかけて開催されていたはずの弾き語りツアー【風とリボン】は、新型コロナウイルスの影響で全公演開催見送りに。ただし、あいみょん自身が「とても前向きなお見送りです。必ず帰ってくるお見送り。」とSNSで綴っていた通り、ツアーが来春実施に向けて調整されていることが先日発表。その際に併せて告知されたのが今回の配信ライブだ。
配信は定刻通りにスタート。「こんにちは、あいみょんです。今日は私自身、初めての体験となります」と挨拶のオープニング映像が終わると、鮮やかな黄色のパンツにオープンカラーのビッグシャツを合わせた春らしいスタイルで登場したあいみょんは、1曲目に新曲「風とリボン」を歌い出す。タイトルからして今回のツアーのために書き下ろされたのだろう。涼し気なアコギのストロークに乗せた、あいみょんらしい洒脱な恋の歌だ。
その「風とリボン」をアップ状態の画面で1コーラス、そしてカメラが少しだけ引いて最後の一節を収めると、突如バックショットに変わり、あいみょんの後ろ姿越しに無観客の客席が映し出される。今回の配信ライブは日時以外の詳細がアナウンスされてはいなかったので、ここでようやく会場が日比谷野外大音楽堂であることが明らかとなった。ツアーの東京公演が行われるはずだった会場であり、実際に来場するのを楽しみにしていたファンの無念を少しでも晴らしてあげようという心意気が感じられる。
すっかり緑づいた木々が周りを囲み、ステージから放たれる音が反響することなく、空に向かってスーッと吸い込まれていきそうな野音の開けた空間は、飾り気を削ぎ落した弾き語りのパフォーマンスをこの上なく引き立てるロケーション。そんな環境下で披露された次の曲は、淡麗グリーンラベルのCMでお馴染みの「ハルノヒ」。カントリー調のアレンジがこれまた野外のパフォーマンスにフィットしていた。
続いて、最新シングル『裸の心』カップリングの軽快なポップ・チューン「ユラユラ」、一転して湿ったヴァイブスを醸し出す「真夏の夜の匂いがする」、「泣ける」といったコメントも多く寄せられたバラード「風のささやき」を立て続けにパフォーマンス。MCではライブができなかった自粛期間を振り返り、そんな日々の中でリリースした最新シングル「裸の心」を情感たっぷりに歌い上げ、じわりと染み入る余韻を掬い上げるように「マリーゴールド」へ。
大切な人に会いたくても会えない外出自粛の日々にどうしても重ねてしまう「君がいない夜を越えられやしない」を経て、ラストは「君はロックを聴かない」でエンディング。「これが最初で最後の無観客ライブにしたいなって思いました」「次は必ずみんなと会場で会いたいです」とあいみょん。先行きの見えない不安が1日も早く消え去り、晴れやかな気持ちで来年のツアーを迎えたい。そんな祈りの想いを募らせずにはいられない45分間だった。
Photo by 永峰拓也
◎公演情報
【AIMYON 弾き語りTOUR 2020 ”風とリボン” supported by 淡麗グリーンラベル】
2020年7月5日(日)16:00~
【セットリスト】
1. 風とリボン
2. ハルノヒ
3. ユラユラ
4. 真夏の夜の匂いがする
5. 風のささやき
6. 裸の心
7. マリーゴールド
8. 君がいない夜を越えられやしない
9. 君はロックを聴かない
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像