2020/07/06
スフィアン・スティーヴンスが、2020年9月25日にリリースされるニュー・アルバム『ジ・アセンション』より、12分半に及ぶ大作「America」を公開した。
シングル「America」、そしてアルバム『ジ・アセンション』は私たちの周りで崩壊しつつある世界への告発と、そこから抜け出す為のロードマップだ。「個人的な変革の要求であり、僕たちの周りのシステムと一緒にプレイすることの拒否である」とスフィアンはアルバムの基礎について語る。そして、この1stシングルは、特に「アメリカのカルチャーが持つ病に対する抗議の歌である」と話す。「あなたがアメリカにしたことを僕にしてはいけない。あなたが自分自身に対してすることを僕にはしないでください」と彼は歌っている。
「America」は今の時代にふさわしいと感じられる曲かもしれないが、実は6年前に書かれており、元々は『Carrie & Lowell』の制作時に作られた。また、Bサイドである「My Rajneesh」も同じセッションからの楽曲である。
「最初にこの曲を書いた時、僕はその曲に驚いてしまった。なんだか意地の悪い曲で、“Carrie & Lowell”の他の曲から遠く離れてしまっていると感じたんだ。だから、僕はこの曲を棚上げした。しかし、数年後、デモを掘り下げたとき、僕はその曲の素晴らしさに衝撃を受けた。もはやそれを却下しておくことが出来なくなった。当時の自分は気付くことが出来なかったとしても、この曲は予言的で真実である何かを示していた。その時、僕は次にやらなければならないことへの明確な道を見ることが出来た」とスフィアンは語る。
こうして、スフィアンは「America」を再レコーディング。その後の2年間は、「America」をアルバムのテーマのテンプレートとし、『ジ・アセンション』の残りの曲を書き、ドラム・マシンと少しのシンセを使って、その素材のほとんど全てを自らの手で自らのコンピューターに記録した。
「このアルバムに対する僕の目的はシンプルだった。自分の周りの世界を問質す。信憑性に欠けるものに対しては質問する。全ての出鱈目を根絶する。解決に参加するか、そこから退出する。自分らしく、事を複雑にせず、進み続ける」とスフィアンは言う。
その結果が、彼曰く、我々全員が「恐ろしい交差点」にいることを教えてくれる「青々として声明的なポップ・アルバム」だ。シングル「America」(Bサイド「My Rajneesh」)は、7月31日に12インチ・シングルとして発売される。リリースに先駆けて「My Rajneesh」が、7月10日にデジタル解禁される。
◎リリース情報
『ジ・アセンション』
2020/9/25 RELEASE
AKR150JCD / 2,400円(plus tax)
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