2012/12/11
THE ALFEEの坂崎幸之助や曽我部恵一、ホフディランのワタナベイビーらも絶賛するロックバンド 井乃頭蓄音団が、12月7日に代々木Zher the ZOOで開催のライブイベント【YOYOGI no SHIGEKI from “EKICHIKA”】に出演した。
前日6日には、『水曜どうでしょう』でお馴染みの「1/6の夢旅人」や「手紙~親愛なる子供たちへ」のヒットで知られる樋口了一の主催ライブに客演した彼ら。他のバンドでも活躍する巧手が揃った演奏陣と、かつてのフォーク世代やインディロックファンをも唸らせる独特の歌詞、そして奇才 松尾よういちろう(vo,g)の特異なキャラクターで話題の5人組バンドだ。
この日は、井乃頭蓄音団のメンバーも驚嘆した女性シンガーソングライター はせがわかおり、時代が追いつかない永遠の39歳ロックスター ダイナマイト☆ナオキと、3組が出演する対バンイベントのトリを務めることに。21時前にステージに現れた5人は去ったあの娘への想いを、ラップ調で畳み掛ける「さよならと言ったわけ」よりライブをスタートさせた。
“貧乏暇なし もちろん貯金もない”と、昨年30歳を迎えた当時の心境を吐露する「親が泣く」。反逆する10代のカリスマ風MCから、謎のトム・クルーズコール強要に繋いでの「デスコ」。自らの準備不足を棚上げして、“ただの快楽主義者だったのかい”と相手をなじる「コンドームなんて持っていなかった~上半身の愛」などなど。
迫力のライブパフォーマンスを詰め込んだCD+DVDのライブ盤2枚組『親が泣くLIVE 下北沢GARDEN 29 Feb.2012』にも収録された代表曲を畳み掛けていった彼らだが、この日のハイライトは稀代の名曲に独自解釈を加えた翻訳カバー「カントリーロード」の時だった。
演奏前、突如「……定かじゃない者が、このステージの上にいる。明確ではない者が、このステージの上にいる」とオカルトじみたMCを始めた松尾。その正体は故人のジョン・デンバーで、生まれた頃から知り合いの彼がこの日のためにきてくれた。虚空を指差し、うすら怖いことを笑顔で語った松尾は、“井乃頭蓄音団 with ジョン・デンバー”として「カントリーロード」を熱唱したのだ。
“卒業してから今日までの道のりはほんとに長かった”と、かつての自分と現状を重ねながら思い耽る主婦の心境を綴った同曲で感動を届けた5人は、本編終了後にはアンコールにも応じて「公衆便所で」を披露。フラれてもなお愛し続ける男の劣情を叩きつけて、盛大にイベントを締め括った。
……と、この日も初見の観衆に強烈な爪痕を残していった彼らだが、12月は今後も各地でライブが決定している。12月23日にTHEラブ人間が主催するサーキット型イベント、27日には名古屋池下CLUB UPSETでのイベントへそれぞれ出演。そして12月29日の渋谷 CLUB QUATTROでは、以前募集していた失恋エピソードが基になった新曲も披露する予定だ。
◎井乃頭蓄音団オフィシャルサイト:歌詞一覧
http://sound.jp/inokashira/pc/uta.html
◎ライブ【YOYOGI no SHIGEKI from “EKICHIKA”】
2012.12.07(金) at 代々木Zher the ZOO
[井乃頭蓄音団 セットリスト]
01.さよならと言ったわけ
02.親が泣く
03.デスコ
04.この人は誰だろう
05.コンドームなんて持っていなかった~上半身の愛
06.カントリーロード
07.帰れなくなるじゃないか
En1.かばんの穴(松尾よういちろう)
En2.公衆便所で
◎井乃頭蓄音団 ライブ情報
【THE ラブ人間決起集会「下北沢にて'12」】
12月23日(日)
【WELCOME TO 2013-中日本 YEAR END FEAST-DAY2】
12月27日(木) 名古屋 池下UP SET
【WATT'S GOING HAPPENING!】
12月29日(土) 渋谷QUATTRO
<2013年>
【Great Hunting Night vol.41】
1月11日(金) 青山 月見ル君想フ
1月13日(日) 吉祥寺SILVER ELEPHANT
【リバーシブル吉岡主催ロックフェス“男女共学”】
1月14日(月) 大阪 十三FANDANGO
【ヤーチャイカ企画“ばかしあい”】
1月19日(土) 秋葉原GOOD MAN
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