ジーン・シモンズ、マスク不要論を唱えるユーザーを名指しで説教「マスクは君から身を守るためのものだ」

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2020/05/04 20:35

　KISSのジーン・シモンズがファンとTwitterでひと悶着を起こしたが、ジーンが上手を行ったようだ。

　事の発端は、KISSのバンダナをマスク代わりに使う15歳のファンを「よくやった！」と褒めたシモンズのツイートに、あるユーザーが反応したことから始まる。デイヴィッド・ワトソンというユーザーからの「布製のマスクに効果なんかない。医療マスクか高価な専門マスク以外な」というリプライに、ジーンは「デイヴィッド、君は間違っているし、誤解している。布製も他のマスクも一緒だが、これらは君を守るものではない。君が話す、もしくは咳をしたときに、君（からの感染）から自分を守るためのものだ。君のためだけのものじゃないんだよ、デイヴィッド。他人を守るためのものなんだ。君からな。」と名指しで反論した。

　また、「マスクを使ってもウイルス感染拡大防止に繋がらない。マスク使用を強要するのは社会的プレッシャーだ」と呟く別のユーザーに対して、ジーンは丁寧に体調を気遣いながらも「頼むからマスクを使ってくれ、これは君の咳やくしゃみやそれ以外の行動によって他の人を感染させてしまうことを防ぐためだ。とにかく安全でいてくれ、悲観的になるのではなく」と呼びかけた。

　それからも個別にやり取りをしたシモンズは苛立ちを募らせ、いかにマスクが重要かを裏付けた資料のURLリンクを投稿。「どうもマスクには効果がないと思っている奴らがいるようだ。間違ってる！　くしゃみをする際、（マスクより効果は劣ろうが）手で口を覆うだけでもウイルスの散布率は減るんだ。もっと調べるんだな。出たらめを言うのは止めろ……敬意を込めて」と、一人一人を説き伏せた。

　ジーンは翌日も、咳による飛沫距離を知らせるCNNの調査映像をツイートし、社会的距離を保つことがCOVID-19感染予防に繋がると訴えた。新型コロナウイルスが流行り始めた当初は、マスクにはあまり効力がないと衛生専門家も指摘していたが、マスク着用によってウイルス感染を防ぐことができるという新たな報告も出ている。4月初旬に米国立アレルギー感染症研究所の責任者であるアンソニー・ファウチ医師は「私達みんなが（マスク着用を）すれば、自分達で自分達を守ることができるんです」とPBSのインタビューで語った。

　KISSはファンをウイルスから守るため、バンドメンバーのイラストがプリントされたマスクを販売。売上額は全てLive Nation's Crew Nationに寄付され、新型コロナウイルスを受けて、コンサート中止を余儀なくされているライブ関係者や会場スタッフへの金銭救済に役立っている。