2020/05/03 14:00
緊急事態宣言を受けて、CDやビデオソフトを扱う店舗の営業自粛が続いている。それと同時に作品の発売自体が延期されることも増えてきた。
これらの影響がどの程度出ているか、ビデオソフトに注目してジャンル別の売上の変化をSoundscanの売上データを用いて調べてみた。1月末(2020年第4週)、2月末(8週)、3月末(13週)、4月末(17週)のジャンル別売上をグラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/87682/2 )に示す。
3月末に比べ、4月末には全体の売上が下がっていることがわかる。ただし2月末とはそれほど変わっておらず全体で見れば激減というほどではない。グラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/87682/3 )に示す通り元々ECの比率が高いため、店舗の営業自粛による減少は限定的だと考えられる。
ジャンル別に見てみると音楽ビデオの減少が著しい。音楽ビデオもECの比率の方が高いのだが、それでも激減しているのは新譜が少ないためだ。4月以降、発売予定だった多くの作品が発売延期となり、4月末(17週)の売上の大半は旧譜によるものだ。
逆にほとんど変わっていないのが映画だ。グラフ3(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/87682/4 )に4月末の店舗とECの比率を示すが、グラフ2と比べてみると、たいていのジャンルはECに移行しているなかで映画は依然として店舗の比率が高い。これは営業自粛対象となっていない地方の店舗や家電量販店などで購入されることが多いためと考えられる。新譜への依存度が低いのも一因だ。
また、数としては少ないがキッズファミリーの増加も変化の一つだろう。子供たちと一緒に自宅で過ごす時間が増えて需要が増していると考えられる。このジャンルはもともと店舗の比率が映画に次いで高かったのだが、ECでの購入に切替えた人が多いようだ。
緊急事態宣言の期限が延長されることが確実となり、新しい作品の制作が滞りなくできるようになるにはまだしばらく時間が必要だ。一日も早く日常を取り戻せるよう心から願うとともに、気を緩めることなく自らの行動を律したい。
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