2020/04/17
ルイ・アームストロング教育財団(Louis Armstrong Educational Foundation)が、米ニューヨーク市エリアのフリーランス・ジャズ・ミュージシャンを支援するために、約100万ドル(約1億円)の緊急基金を立ち上げた。
2020年4月16日に同財団の理事会が発表した緊急基金は、新型コロナウイルスの影響で収入が減ってしまったジャズ・ヴォーカリストや楽器演奏者に金銭的な援助をするもので、NYCエリアに在住し、boroughと呼ばれる右の5つの区(マンハッタン、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタテン・アイランド)で定期的に仕事をしている音楽家に1,000ドル(約10万円)を一時支給金として交付する。
ルイ・アームストロング教育財団の理事長を務める、【グラミー賞】受賞トランペット奏者のウィントン・マルサリスは、「ジャズのエコ・システム全体が閉鎖されてしまい、ジャズ・コミュニティーは打撃を受けています。この損失を少しでも和らげるべく、この基金では困窮している有資格ミュージシャンたちを支援するために前例のない100万ドルを授与します。我々のような規模の財団にとってこれは非常に多額の資金ですが、私たちは“Pops”(アームストロング)がしていたであろうことをしているのです。十分なサービスを受けていないこのコミュニティーを支援するため、個人、財団、他団体のご協力をお待ちしています」とコメントしている。マルサリスはNY市にあるジャズ・アット・リンカーン・センターの責任者と芸術監督も務めている。
同財団は、故ルイ・アームストロングと妻ルシルが1969年に設立したもので、ジャズ・ミュージシャン、教育者、生徒を支援している。ジャズ・トランペッターとして50年に及ぶ輝かしいキャリアを誇ったアームストロングは1971年に死去した。
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