2020/03/19
秦基博の楽曲「在る」のMVが公開された。
同曲は4月3日から公開される山田孝之主演の映画『ステップ』の主題歌とした書き下ろされたもの。MVは同作のメガホンを取った飯塚健が監督を務めた。
MVには秦基博本人に加えて、『ステップ』で山田演じる健一の娘・美紀の6~8歳時代を演じた白鳥玉季も出演。健一と美紀の父娘を中心に展開される映画本編のシーンと、今回新たに撮影された秦と白鳥の共演シーンが交錯する。
撮影は、実際に映画に登場するロケ地で実施。健一が幼い娘・美紀をベビーカーに乗せて歩く坂道や、陸橋、三差路など、登場するのはいずれも父娘が人生の重要な一歩を踏み出すシーンで度々映し出される、象徴的なスポットだ。秦が陸橋で歌唱するシーンではサビの部分で陸橋の下を電車が走る様子を収めることに成功。飯塚監督は「とてもいいタイミングで電車が通るところを撮れたので、効果的な絵になっていると思います」とコメントした。
また飯塚監督は、「どんな場所で秦さんに歌ってもらおうかと考えた時に、妻を亡くした健一と美紀が再出発する場所じゃないと、何も撮れないと思った」と語り、「映画で美紀の成長に合わせて俯瞰で撮っていたあの場所以外で撮ることは、思いつかなかったですね。その場所で、見る人の背中を押すようなものが撮れればいいなと思っていました」と“場所”にこだわって撮影したことを告白。出来上がりについても、「この場所で主題歌と映画がうまくリンクしたんじゃないかな」と手ごたえを感じていることを明かしている。
秦も、映画のキーとなる場所での撮影に「そこで自分が歌っているというのは、不思議な気持ちでしたが、とても嬉しかった」と素直な気持ちを語りつつ、あらためて主題歌「在る」の曲作りについても言及。「映画を見させていただいた後、エンドロールにどんな曲が流れたら良いのかなというのをイメージしていて、それであのギターのフレーズだったり、歌詞のいくつかが出てきたという感じでした。そこから完成に至るまで、映画からいただいたインスピレーションをもとに楽曲が生まれていきました」「誰かがいなくなってしまうこと、だけどそこに存在するということ、それは映画からすごく感じたことでした。」と、主題歌との向き合い方を語った。
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