2020/03/12
2020年3月11日にグライムスの『War Nymph Radio』がApple Musicで公開され、米HBOドラマ『Euphoria』主演のAlexa Demieをスペシャル・ゲストに迎えて現代の“急進的で興味深い音楽”についてトークを繰り広げた。
意外にも大好きでよく聴くというナズの話題から、昨年大ブレイクしたリル・ナズ・Xへと話題が移ると、グライムスは「オールド・タウン・ロード」のヒットについて、現代のさまざまな要因が重なって生まれた“意義深い音楽的状況”だったと述べた。
彼女は、「“オールド・タウン・ロード”をめぐる状況は、ここ10年で最も意義深い音楽的状況だったかもしれないって思うんだ。カントリー・チャートに拒絶されたこととか、TikTokで火が付いたこととかさ。あの曲に関する状況って妙にハイパー・モダンで、テクノロジーのおかげで生まれたようなものじゃない?確かビートすら誰かから買っていて、あの曲にまつわる全てがこう、ポスト・ソーシャル・メディア的な出来事で、起こった瞬間以前には絶対に起こり得なかったことだった」と分析している。
彼女は自身の最新アルバム『Miss Anthropocene』の収録曲「Delete Forever」を書いた動機についても語っている。「ほんとにショックだったんだ。リル・ピープがオピオイドの過剰摂取で死んだの覚えてる?私は多くの友人を……実は高校の親友の一人もオピオイド絡みで18歳の時に死んじゃってるから、当時のことが鮮明にフラッシュバックしちゃって」と彼女は明かしている。
「あのことについて曲を書いたことがなかったのは、何だか搾取しているような気がしていたからなんだ。アーティストが、“自分は4種類の鬱病を患っている”とか何とかカミングアウトすることってよくあるじゃない?でもリル・ピープが死んだことで、私の中の分別が吹き飛んだと言うか。“これは深刻だ、今やすごくメインストリームなことなんだ”って思った。人が(オピオイドのせいで)実際に死んでいるんだって」と彼女は曲のテーマについて語っている。
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