2020/03/11
2020年3月9日にビリー・アイリッシュの【ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー・ツアー】が米フロリダ州マイアミ近郊のアメリカン・エアラインズ・アリーナで開幕した。ビリーらしい斬新な演出もさることながら、22曲のセットの合間に流れた“ボディ・シェイミング”に関するメッセージが話題を呼んでいる。
複数のファンが投稿したSNS動画には、彼女が黒い服を一枚一枚脱ぎながらゆっくりと黒いタールのような液体に沈んでいく映像と共に、長いモノローグが流れている様子が捉えられている。ボディ・シェイミングとは他人の体形をけなすことで、ビリーは以前、身体を性的に見られたくないからゆとりのある服を着ていると発言したことがあり、自分と体との関係が“有害”(toxic)だったと認めている。
ビリーはモノローグで、「あなたは私のことを本当に知っているのかな?あなたは、私の意見、私の音楽、私の服、私の身体について意見を持っている。私が着る服が大嫌いな人もいれば、褒めてくれる人もいるし、(私の服装を)ほかの人をけなすために利用する人もいるし、私をけなすために利用する人もいる。でも私は見られていることをいつも感じている」と語っている。
さらに、「私がやることは全て見られている。だからあなたの視線や、快く思われていなかったり、安堵のため息をつかれたりしているのは感じているけれど、それに従っていたら、私は永遠に動けない」と続け、「私がもっと小柄だったらいいのかな?もっと弱かったら?もっと柔らかかったら?もっと背が高かったら?もっと静かにした方がいいかな?私の肩が君を挑発するのかな?胸かな?私って私のお腹なのかな?ヒップなのかな?」と語っている。
「私が持って生まれた身体は、あなたが求めているものじゃなかったかな?私が着ているものが楽だと、私は女性じゃない。私が重ね着をやめたら、私はあばずれ。私の身体を見たことなんてないくせに、それを評価し、それに基づいて私も評価する。どうして?」と彼女は続け、「あなたは人のサイズに基づいてその人についてあれこれ推測する。彼らがどういう人なのか、我々が判断する。彼らの価値を、我々が判断する。私がもっと着れば、私がもっと着なければ、それによって私がどういう人になるのか、誰が判断するの?それがどういう意味なのか(誰が判断するの)?私の価値は、あなたの感じ方だけに基づいているの?それとも、私に関するあなたの意見は私の責任じゃなかったりして?」と締めくくっている。
2分半ほどの動画は、コンサートのラスト近く、「All the Good Girls Go To Hell」の前に上映された。また、ビリーは楽屋でジェニファー・ロペスと彼女の娘に対面したようで、SNSに楽しそうな3ショットが投稿されている。
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