2020/03/04
BTSの新曲「On」が、2020年3月7日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で初登場4位を記録し、彼らにとって3曲目で最高位となる全米TOP10ヒットとなった。
韓国語で歌われているこの曲は、61年間にわたる米ビルボード・チャートの歴史で生まれた4,800曲以上のTOP10ソングの中で、たった20曲しかない英語ではない楽曲の仲間入りを果たしている。
「On」が収録されているBTSのニュー・アルバム『Map of the Soul: 7』は、初週に422,000ユニットを獲得し、アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得した。今年発売されたアルバムの中では最高の週間ユニットだ。
英語ではないTOP10曲の最多記録保持者はBTSで3曲、同じくK-POPアーティストのPSYが2曲で続いている。
20曲の内7曲がNo.1を達成しており、中でも最長がルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」で、2017年に16週首位を獲得(全体でも当時の最長記録に並んでいた)、ロス・デル・リオの「マカレナ(ベイサイド・ボーイズ・ミックス)」も1996年に14週トップを走り続けた。
BTSの「On」は、デュオまたはグループの楽曲としてはその「マカレナ」以来となる英語ではないTOP10ソングだ。それ以前は1987年にロス・ロボスによるリッチー・ヴァレンスの「ラ・バンバ」のカヴァーがNo.1を獲得していた。
一番多い言語はスペイン語で7曲、次いで韓国語が5曲、ドイツ語が3曲、フランス語とイタリア語がそれぞれ2曲ずつ、そして坂本九の「上を向いて歩こう」が唯一の日本語楽曲となっている。
なお、これらの20曲は全体またはほとんどが英語以外の言語で歌われているものだけをカウントしている。例えばエンリケ・イグレシアスの「バイラモス」やカーディ・B、バッド・バニー、J.バルヴィンの「I Like It」などは除外している。
◎米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100” 英語以外のTOP10ソング20曲 年代順
(アーティスト名/タイトル/最高位達成日/最高位(首位の場合は週数)/言語)
Domenico Modugno「Nel Blu Dipinto Di Blu (Volare)」、1958年8月18日、1位(5週)、イタリア語
Lolita「Sailor (Your Home Is the Sea)」、1960年12月19日、5位、ドイツ語
Emilio Pericoli「Al Di La」、1962年7月7日、6位、イタリア語
坂本九「上を向いて歩こう」(“Sukiyaki”)、1963年6月15日、1位(3週)、日本語
The Singing Nun (Soeur Sourire)「Dominique」、1963年12月7日、1位(4週)、フランス語
The Sandpipers「Guantanamera」、1966年9月17日、9位、スペイン語
Mocedades「Eres Tu (Touch the Wind)」、1974年3月23日、9位、スペイン語
ネーナ「ロックバルーンは99/99 Luftballons」、1984年3月3日、2位、ドイツ語
ファルコ「ロック・ミー・アマデウス」、1986年3月29日、1位(3週)、ドイツ語
ロス・ロボス「ラ・バンバ」、1987年8月29日、1位(3週)、スペイン語
エニグマ「サッドネス(パート1)」、1991年4月6日、5位、ラテン語/フランス語
ロス・デル・リオ「マカレナ(ベイサイド・ボーイズ・ミックス)」、1996年8月3日、1位(14週)、スペイン語
PSY「江南スタイル」、2012年10月6日、2位、韓国語
PSY「ジェントルマン」、2013年5月4日、5位、韓国語
ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」、2017年5月27日、1位(16週)、スペイン語
J.バルヴィン&ウィリー・ウィリアム「Mi Gente feat.ビヨンセ」、2017年10月21日、3位、スペイン語
BTS「FAKE LOVE」、2018年6月2日、10位、韓国語
バッド・バニー「MIA feat.ドレイク」、2018年10月27日、5位、スペイン語
BTS「Boy With Luv feat.ホールジー」2019年4月27日、8位、韓国語
BTS「On」、2020年3月7日、4位(現在)、韓国語
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