2020/03/02
MONSTA Xは、デビューEP『Trespass』を2015年5月にリリースした約3か月後に初めて米国でパフォーマンスを披露した。夏にロサンゼルスで開催された【KCON】への出演という形だったが、当時K-POPグループ/アーティストによる全米ツアーはヒップホップ・トリオEPIK HIGHによる9日間のシアター・ツアーが最大で、この年に全米ツアーを行ったK-POPアクトは彼らを含めて6組のみ、そして全員が男性だった。
今年はすでに9組の韓国出身グループが全米をツアーしており、男女両方含まれている。今後13組がツアー予定で、MONSTA Xもそのうちの1つだ。彼らにとって最大の全米ツアーとなる今回は17公演が予定されている。比較すると、BTSの【Map of the Soulツアー】はスタジアム公演が8箇所発表されており、2019年に開催されたBLACKPINKの【In Your Areaツアー】は5都市を巡る日程だった。
メンバーのI.M.は全米ツアーについて、「ロサンゼルスのステイプルズ・センターや今年のザ ・フォーラムのような大きなアリーナで公演ができるようになるなんて思ってもみなかった。でも自分たちを制限する必要があるとは感じたことはなかった」と語っている。
MONSTA Xと仕事をしているUTAの音楽エージェントJbeau Lewisは、彼らのツアーを企画するにあたり、主要都市以外の地域もブッキングすることが必須だったと語る。「いくつかの限定されたコアなK-POP市場を超え、デトロイト、(カナダ)トロント、ワシントンD.C.のような重要都市に参入することは計画の必須部分だった。アジア系アメリカ(カナダ)人の人口が多いだけでなく、多様で広範囲にわたるポップ・リスナーがいるからだ。古参や新規を問わず、できるだけ多くのファンとつながりたいと考えている」と彼は説明している。
MONSTA Xがリリースした全編英語のデビュー・アルバム『All About Luv』は米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場5位を記録した。エピック・レコードからリリースされた初のフル・アルバムであり、リード・シングル「Who Do U Love? feat.フレンチ・モンタナ」は、彼らを米ビルボード・ポップ・ソングス・チャート入りを果たした2組目のK-POPグループにした。彼らはこのアルバムのプロモーションで、米国でのテレビ出演も多くこなしており、『トゥデイ』、『ザ ・ケリー・クラークソン・ショー』、【2019 Teen Choice Awards】などに出演している。
ただ、2019年のツアー後からMONSTA Xはグループ内で問題が頻発している。ボーカリストのウォノ(Wonho)が10月にグループを去った(SNS経由で発覚した薬物使用疑惑などが原因だが、所属レーベルのStarship Entertainmentは相手に対して法的措置を検討している)ほか、ラッパーのジュホン(Joohoney)が不安神経症を理由に1月から活動を休止している。
2020年のツアーを前に、残されたメンバーたちは主に自己改善に取り組んでおり、メンバーのキヒョン(Kihyun)によると、全員が健康的な食事を心がけ(ミニョク(Minhyuk)は生まれて初めて毎日朝食を食べ始めたそうだ)、身体的にも精神的にも最高の状態でいられるよう、さらに頻繁にトレーニングしているとのことだ。I.M.は、「ジュホンはワールド・ツアーに参加するよ、心配しないで」と話している。
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