2011/09/28
福岡、大阪と自主企画イベント【トキニ雨#13 ~Tornado Edition~】を実施してきた凛として時雨が、9月25日に東京公演を開催。ゲストアーティストにCharaを迎えての異色競演に臨んだ。
大入りとなったTOKYO DOME CITY HALL(旧JCB HALL)の舞台に、まず姿を見せたのはChara。MCで「初めての人もいるのに優しいじゃん」と茶目っ気たっぷりに語っていたが、彼女とバンドメンバーはふくよかなグルーヴでもって、自然と笑顔やハンドクラップを誘い、じんわりと観客の体を温めていく。
そして「ちょっと古いけど大好きなの」という紹介から『Swallowtail Butterfly~あいのうた~』。さらに『やさしい気持ち』へと続けた際には、酸いも甘いも引っ括めた壮大なサウンドスケープを描き出し、心を震わせる感動的な時間を提供した。この他にも11月に発売するミニアルバムからの新曲や、歌唱後に「誰かに届いて欲しいと想って歌いました」と呟いたチャリティソング『伝言』などを披露したCharaは、いつまでも浸っていたくなるような余韻を残してステージを後に。
続いて登場した凛として時雨は、出だしから『a symmetry』『テレキャスターの真実』と攻撃的なナンバーを畳み掛け、先の空気を一変させていく。天井から振り落とされているような轟音で脳を揺さぶり、観る者の意識が飛び始める頃には、『I was music』で「いいよ おかしくなって」と更なる深淵へと誘うTK(vo,g)。一方でピエール中野(dr)はスティックを回す余裕を見せながら気迫のこもったドラミングで緩急の基点となり、345(vo,b)は荒ぶる感情の塊を吐き出すようにハイトーンボイスを響かせ、図太いベースリフでリズムを刻む。
曲と曲の合い間の静寂さえ緊張感が漂う中、終盤のMCでTKが「楽しいですね」と語ったところでようやく空気が緩む。そして345も学生の頃から憧れていたというCharaとの競演が実現出来たことに声を弾ませる。こうして束の間に訪れた穏やかな時間を経て、ラストの『傍観』へ。当日のハイライトと呼べるこのナンバーでは、小柄なベーシストが膝をついて引き倒すなど、文字通りオーディエンスを“傍観者”にさせるほど圧倒的なパフォーマンスを繰り広げた。
そんな全身全霊を注いで自主企画を終えた凛として時雨だが、現在は全国ツアー【凛として時雨TOUR2011 “αβ+1”】を敢行中。こちらもぜひチェックしてみて欲しい。
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