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2020/02/27 22:30

HYUKOH、アートな世界観で日本の観客を魅了した東京公演のオフィシャル・レポートが到着

 韓国発ロックバンドのHYUKOH(ヒョゴ)が、世界42都市のワールドツアーに先駆け、2月18日~24日にかけて福岡・大阪・名古屋・大阪の4都市5公演の日本ツアーを駆け抜けた。今ツアーでは、ステージの全方位を白いスクリーンで囲んだ空間をライティングで染め上げ、メンバー全員が統一の衣装にマスクや被り物をつけてオブジェのように佇むという、音と光と影によるアート的世界観で観客を圧倒した。

 4都市のラストとなった新木場スタジオコーストでの2公演は、ステージ前方に紗幕が掛けられ、淡い光に照らされたメンバーがぼんやり浮かび上がる中ライブがスタートした。2曲目「Hey Sun」で紗幕が振り落とされると、黒のデザインマスクで顔を覆ったメンバーが登場。曲が終わるとマスクを脱ぎ捨て、オ・ヒョク(Vo)は愛犬を模したという耳つきの帽子、イム・ヒョンジェ(Gt)はネイティブアメリカン風の被り物、イム・ドンゴン(Ba)はスカーフ型マスクをつけ直し、ニューアルバム『through love』のリード曲的な位置づけの曲である「Help」でリスタート。ボサノバ風のサウンドに合わせてメンバーが楽しげに体を揺らすと、会場も思い思いに揺れ出した。ライブ定番曲の「Wanli(万里)」から「Citizen Kane」への流れは視覚的にも圧巻で、「Wanli(万里)」でスモークが真っ赤に染まるなか、シルエットだけのオ・ヒョクがハスキーな歌声を響かせ、「Citizen Kane」では軽快なサウンドに合わせてカラフルな光が踊るようにステージを彩った。

 ライブ中盤の「New Born」では背面の白幕が落とされ、逆光に照らされたメンバーがひたすらノイジーなサウンドを5分以上ループ。代表曲の1つ「Love Ya!」では、客席エリアにも淡いピンクの明かりが落とされ、ピースフルな曲の世界に会場が一体となった。こうしたライティングを含めたステージ演出は、ミュージカル等を手掛ける韓国の演出家によるもので、リーダーのオ・ヒョクと練って曲ごとにストーリーを持たせたと言う。

 また病気療養中で不参加となったドラマーのイ・インウの代わりにサポートを務めたのは、マルチプレーヤーのJNKYRD(ジャンクヤード)。「僕はヒョゴの友だちです」と流暢な日本語で自己紹介したように、ヒョゴのレコーディング・エンジニアも務め、ヒョゴのサウンドを熟知している存在だ。すべてインウの生音をサンプリングしたという打ち込みやMPCプレイでリズムを再現、ドラム以外のパートも打ち込みに合わせて全員で編曲し直したとのことで、既存曲が新たなアレンジで聴けたのも今回のツアーの大きな特徴だった。

 「アルバム『through love』を発売しました。すべてのものを愛するという意味を込めました」と、メモを見ながら訥々とした日本語でMCを披露したオ・ヒョク。愛の詰まった濃厚なステージは、音楽はもとより、アート集団として進化を遂げたチーム・ヒョゴの姿を目撃できた90分だった。

 日本ツアーを終え、3月下旬はアジア6都市、4~5月はヨーロッパ16都市、6月末~7月は北米15都市のツアーを控えている。さらなる進化を遂げたヒョゴの、次の来日を楽しみに待ちたい。

Photo by Dasom Han
Courtesy of DOOROODOOROO ARTIST COMPANY


◎公演概要
【HYUKOH】
2020年2月23日(日)-2月24日(月・祝)
新木場スタジオコースト

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