2020/02/04
音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズと仏TVプロデューサーのレザ・アクバラリーによって立ち上げられた定額制動画配信サービス『Qwest TV』が日本地域に向けて本格的なサービスを開始した。
世界初のジャズ(とその周辺)に特化した『Qwest TV』では、他では見られない貴重なコンサート映像やドキュメンタリー、インタビュー映像を豊富なコンテンツが配信されている。2017年夏に欧米でサービス開始後、2年余りで、ジャズやソウル、ファンクミュージックを専門とした最大動画配信サービスへと拡大し、このほど日本に上陸した。国内ローンチに向けて開催されたメディア・カンファレンスには、フランスで音楽ケーブルチャンネル『MEZZO』や大型ジャズフェスティバルを担当するアクバラリー氏が登壇し、この定額制動画配信サービスが誕生した経緯や本サービスの今後の国内展開などを語った。マイケル・ジャクソンの音楽を数多く手がけた世界的なプロデューサー、クインシー・ジョーンズは映像コンテンツにも注目しており、音楽の垣根を越えた新たな出会いを生むこと、そして良質な音楽を次世代へ伝えていくという両者の情熱が合致し、『Qwest TV』が誕生したのだ。
『Qwest TV』では750時間以上のプログラムが高画質で楽しめ、そのプログラムに関するオフィシャルのライナーノーツや専門家による評価も公開されている。現在配信中の作品をいくつか挙げると、チック・コリアやアル・ジャロウ、ジルベルト・ジルのドキュメンタリー作品、ローリン・ヒルやノラ・ジョーンズ、小曽根真、アラン・トゥーサン、アンダーソン・パークのコンサート映像、ジェームス・ブラウンやルイ・アームストロング、キース・ジャレットらの貴重なアーカイブ映像、そしてエリカ・バドゥやクエストラヴの独占インタビュー等々、ジャズラヴァー以外も楽しめるコンテンツが盛りだくさんだ。これらは全て、『Qwest TV』のキュレーションチームが映像の配信権利クリアランスを獲得したものである。その中には、ヨーロッパで半世紀前に一度テレビで放送されたきり、ずっと眠っていた映像なども含まれており、『Qwest TV』によって再び世に出ることができた。
現在は英語とフランス語のみで展開されている作品が多いが、徐々に日本語検索やライナーノーツの日本語化、日本語字幕などが展開されていく。また日本独自のコンテンツ制作にも前向きだということで、今後のラインナップが楽しみである。サービス価格は月額9.99米ドル、年額99米ドル。7日間の無料お試しサービスを設けているため、気になる方は『Qwest TV』公式ウェブサイトをチェックしてみてほしい。
写真提供:アンスティチュ・フランセ日本/東京
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像