2020/01/30
2020年1月28日、米ロサンゼルスのコンベンション・センターで、故プリンスへのトリビュート特番『Let’s Go Crazy: The Grammy Salute to Prince』の収録が行われ、彼を支えたバンドTHE REVOLUTIONや、プロデュースなどで深く関わっていたザ・タイムをはじめ、彼を敬愛する多くの豪華アーティストがパフォーマンスを披露した。
特番の音楽監修をテリー・ルイスと務めたジミー・ジャムが、「プリンスと共に世界を変えたバンド」と表したTHE REVOLUTIONは、「デリリアス」、「マウンテンズ」、そしてR&B/ゴスペル界のベテラン・シンガー、メイヴィス・ステイプルズをリード・ヴォーカルに迎えた「パープル・レイン」のパフォーマンスで観客を魅了した。愛とエネルギーに溢れたトリビュート番組の雰囲気を決定づけたTHE REVOLUTIONの名演を見ながら、観客の一人は、「(プリンスが)いなくなってしまったなんて今も信じられないよ」と感慨深げに話していた。
続いてH.E.R.とゲイリー・クラーク・ジュニアがギターを片手に登場し、「レッツ・ゴー・クレイジー」の強烈なカヴァーでコラボ。後にそれぞれが「ザ・ビューティフル・ワンズ」と「ザ・クロス」をソロでも披露した。
次にフー・ファイターズが「ポップ・ライフ」を荒々しくカヴァーし、2003年にも披露したことがあった「ダーリン・ニッキー」のヒリヒリとしたカヴァーを再び演奏。後者についてフロントマンのデイヴ・グロールは、「(プリンスはこのカヴァーを)あまり気に入ってなかったんじゃないかな」と、笑いながら紹介していた。
長い間プリンスとコラボしていたザ・タイム(モーリス・デイ、ジミー・ジャム、テリー・ルイス、ジェリービーン・ジョンソン、ジェローム・ベントン)は、大歓声の中、人気曲「ジャングル・ラブ」、「クール」、そして「ザ・バード」を披露。全身真っ白の衣装(レザー・パンツとレースのシャツ、手袋)で登場した、実力派R&Bシンガーのミゲルは「I Would Die 4 U」の熱烈なパフォーマンスで観客を盛り上げ、最後に見事な開脚まで決めてみせた。アース・ウインド&ファイアーは、フィリップ・ベイリーのファルセットを生かした「アドア」を披露した。
4時間にわたる収録にはほかにもセイント・ヴィンセント(「Controversy」)、フアネス(「1999」)、ジョン・レジェンド(「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」)、コモン(「サイン・オブ・ザ・タイムズ」)、ベック(「ラズベリー・ベレー」)がそれぞれカヴァーを披露、コールドプレイのクリス・マーティンはバングルスのスザンナ・ホフスと「マニック・マンデー」(プリンスが曲を提供)を披露した。最後は全員がステージに戻り、「ベイビー・アイム・ア・スター」で番組を締めくくった。
また、長年プリンスとコラボしていたシーラ・Eは、終始バンドにパーカッションで参加していた上、有名な「ザ・グラマラス・ライフ」もパフォーマンスしている。彼女はジャム&ルイスと共に音楽監修を務めた。
マーヤ・ルドルフが司会を務めた『Let’s Go Crazy: The Grammy Salute to Prince』は、プリンスが死去した2016年4月21日に合わせ、米CBSで4月に全米放映される予定だ。
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