2020/01/22
ショートムービー・プラットフォーム“TikTok”における再生回数や影響力などを総合的に判断して生成された国内週間楽曲ランキング“TikTok HOT SONG Weekly Ranking”。2020年1月13日~1月19日を集計期間とした今回は、神奈川県逗子市在住のシンガー・ソングライター、iriの楽曲「会いたいわ」が初の首位を獲得した。
「会いたいわ」は、2017年リリースのEP『life ep』収録曲で、編曲を海外アーティストとも多数共演する音楽プロデューサー、mabanuaが手掛けたもの。TikTokでは曲のタイトルになぞらえ、カップル同士や友人同士のシチュエーションを映した動画が人気となっており、3週前に8位をマークして初のトップ20入りを果たした。そこから6位、4位と推移し、今週ついにNo.1の座を獲得したこの「会いたいわ」は、ビルボードジャパンのストリーミング・チャートでも直近4週連続チャートインを果たしており、TikTok内で大きな存在感を示したことが、ヒット・チャートの観点からも高いプロモーション効果をもたらしたことがよく分かる結果となっている。
そうした中、iriは最新シングル『24-25』を1月22日にリリース。過去曲が人気アプリ内でスポットライトを浴びた今、新作のセールスやチャート・アクションにどんな影響を与えるのか、引き続き注目していきたい。
韓国発4人組ガールズ・グループ、MAMAMOOの最新アルバム収録曲「HIP」も、iri「会いたいわ」同様、TikTok内でのバズが楽曲の人気に繋がっている一例だ。同曲は今週4位をマークして自己最高位を更新したが、TikTokを見てみると、この曲をBGMにしたメイク動画が多数アップされており、特に若い女性たちから大きな支持を得ていることが窺える。そういったTikTok内での楽曲接触が他の音楽聴取メディアに波及する形となり、ビルボードジャパンのチャートでは、ストリーミングで8週連続、動画再生回数で9週連続チャートインを果たしている。
今週初のトップ20入りとなったのは、15位のindigo la End「通り恋」だ。同曲は、2019年10月にリリースされたフルアルバム『濡れゆく私小説』の収録曲。TikTokを見てみると、モデルの藤田ニコルが“#6秒チャレンジ”に挑戦する動画を筆頭としつつ、iri「会いたいわ」でも多く見られたカップル同士のシチュエーションや、イラストによるファン・アートなど、幅広い投稿が散見される。indigo la Endは、2015年に発表した楽曲「夏夜のマジック」が、一人のインフルエンサーによる投稿をきっかけにバズり、TikTok内のプレイリスト『終わらないで夏』にも選出、ストリーミング・チャートでも上位に入るなど、一躍注目を集めたが、今回も同じようにTikTokでのバズを起点に、楽曲の訴求度をさらに高める展開になるかもしれない。
続く16位に入ったのは、大阪出身5人組バンド、Novelbrightの「Walking with you」。路上ライブの模様が以前から話題となっていたが、1月3日に放送された日本テレビ系『バズリズム02』の毎年恒例企画『今年コレがバズるぞ!BEST10』で1位に選出され、さらに知名度を拡大したため、TikTok内でも再び注目を集めたことが予想される。同曲は今回、5週ぶりにトップ20入りを果たしたことになる。
◎トップ20
1位「会いたいわ」iri
2位「Roundabout」Yes
3位「Rumors」Jake Miller
4位「HIP」MAMAMOO
5位「SOS (feat. Aloe Blacc)」Avicii
6位「紅蓮華 -TV ver.-」LiSA
7位「Choices (Yup)」E-40
8位「Say So」Doja Cat
9位「Dance Monkey」Tones and I
10位「Did Too Much」LLusion
11位「なにをやってもあかんわ」岡崎体育
12位「Falling」Trevor Daniel
13位「Yummy」Justin Bieber
14位「1, 2, 3, 4 (One, Two, Three, Four) - Fun Elektro Mix」Funbeat
15位「通り恋」indigo la End
16位「Walking with you」Novelbright
17位「Birthday Suit」Cosmo Sheldrake
18位「Lutra」太一
19位「Snap Em Up」iLoveMemphis
20位「Astronaut」Kris Roche
集計期間:2020年1月13日~1月19日
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