2020/01/10
春ねむりが、2020年1月10日に配信リリースした新曲「ファンファーレ」のMVを公開した。
MV撮影は、真冬のロシア、氷点下30度という超極寒の中、凍結したアムール川の氷上で行われた。過酷な環境の中で歌う彼女の覚悟を決めたストイックな表情と、目覚めの喜びが収められている。
さらに、3月には自身初の北米ツアー【HARU NEMURI“North America Tour 2020”】の開催が決定。昨年は、ヨーロッパを代表する20万人級の巨大フェス【Primavera Sound 2019】に出演のほか、6か国15公演のヨーロッパツアーを開催し、多数の公演がソールドアウトと大盛況で幕を閉じた。今回の北米ツアーでは、全6都市で公演を開催。チケットも販売開始となった。
また、新ビジュアルとロゴも公開された。
◎映像
▼「ファンファーレ / Fanfare」(Official Music Video)
URL:https://youtu.be/v-CML7Afw_o
◎春ねむり コメント
2010年のはじめ、わたしは14歳の少女だった。少しばかり保守的な両親と、2歳下の妹と一緒に、海と坂のある街に住んでいて、運動が嫌いで勉強が得意な、ありふれた少女だった。
このころ、わたしは常に受動する者であった。「考える」という行為を知らず、生きているという実感がまるでなかった。
それから数年後、ロックンロールがわたしを見つけてくれた日、わたしの人生は永遠に変わった。わたしはわたしがいのちであるということを知り、思想を手に入れた。
今日に至るまでわたしのせかいは拡張を続け、善いものも悪いものも、ささいなことも大層なことも、すべてがわたしをつくる要素となった。
わたしはたくさんのひとと芸術に愛され、また、同じくらいたくさんの悪意に出会いながら、今日まで生き延びた。
2020年のはじめ、わたしは24歳になり、東京に住んでいる。10年前とは違って、自分の好きな服を着て、好きな音楽をきいて、好きなときに眠り、好きなときに好きなひとに会う。表現するよろこびを知っていて、昔よりすこしは自分のことが好きだ。
時代が変わっても、今日も変わらず、どこかで誰かが傷つけられたり死んだりする。
生命を奪うのはいつも凡庸な悪ーつまり人間の無思想性である。だからわたしは、考えるという営みを諦めないで居たいし、能動する者で在りたい。
せかいは常に不完全で、時代は常に未完成である。ここからの10年間も、せかいがどうなっていくのか、誰もまだ知ることはない。でも、だからこそわたしたちは、いつだってわたしたちの手でそれをつくることができる。
わたしたちがせかいを眼差すとき、誰かを愛するとき、なにかを選ぶとき-それはつまり「生きる」とき、このファンファーレが鳴り響き、きみのための祈りになることを願って止まない。
◎リリース情報
デジタル・シングル「ファンファーレ」
2020/01/10 RELEASE
◎ツアー情報
【HARU NEMURI“North America Tour 2020”】
2020年3月16日(月)~21日(土)アメリカ・テキサス州 オースティン「SXSW2020」
2020年3月22日(日)アメリカ・テキサス州 ダラス「Three Links」
2020年3月24日(火)アメリカ・ニューヨーク州 ブルックリン「Knitting Factory」
2020年3月25日(水)アメリカ・イリノイ州 シカゴ「Sleeping Village」
2020年3月27日(金)アメリカ・カリフォルニア州 ロサンゼルス「Echoplex」
2020年3月29日(日)アメリカ・カリフォルニア州 サンフランシスコ「DNA Lounge」
チケット詳細:http://harunemuri.love
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