2020/01/06
ラナ・デル・レイが、2020年1月4日にリリース予定だった最新スポークン・ワード・アルバム『Violet』(ヴァイオレット)の発売を延期することを発表した。彼女は「思想は共有すべきだから」という理由で、今作の値付けを1ドル(約108円)にすることを明らかにしていた。
「皆さんが素晴らしい新年を過ごしたことを願っています」と前置きしたラナは、「色々なことがあって9日ほどダメにしてしまったので、“ヴァイオレット”のリリースを1か月ほど伸ばしたいと思います―でも、とても興味深いプロジェクトなので、発表するのを楽しみにしています」と延期について説明した。
昨年のクリマス直後にラナは、ホリデー・シーズン中に家族が強盗にあったことを明かしており、妹で写真家のチャック・グラントの「レトロスペクティブすべて」を含む、盗難にあった思い出の品々を返してくれた人には「無条件に報酬を支払う」と投稿していた。
ラナは、このスポークン・ワード・アルバムの売上を半分、ネイティブ・アメリカンを支援する団体へ寄付することを発表している。先月、インスタグラムに投稿したビデオ・メッセージの中で彼女は「自分自身の家系について学んでいた際に、(アメリカという)国の祖先ともつながりを築いてみることを勧められた―これは大分前の出来事だけれど―私が取り掛かっている次の作品にある程度の影響を与えている」とその理由を述べていた。
さらには「自分が愛する国を自分なりに修復することで敬意を払いたかった、何と言うか、私の修復行為で」と説明し、「変わった選択だというのは理解していて、自分が納得できるということ以外に理由は説明できないけれど、私のスポークン・ワード・アルバムが配信される限り、その(売上の)半分は北米のネイティブ・アメリカンの団体へ寄付される」と話していた。
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