2019/12/31
マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が3週連続首位を記録した、2020年1月4日付の米ビルボード・ソング・チャート。
前週ホリデー・ソングとして最大の週間ストリーミング数(5,440万回)を叩き出した同曲は、今週33%増となる週間7,220万視聴でその記録をさらに更新し、ストリーミング・チャートで4週連続1位に輝いた。昨年のホリデー・シーズンにも首位をマークしているため、通算5週目のNo.1となる今週は、12月20日に公開された新たなミュージック・ビデオの再生回数に後押しされている。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、前週から17%増となる17,000を売り上げ、7位から5位へと浮上した。一方エアプレイ・チャートでは28%ダウンの3,090万回で、26位まで順位を下げた。
今週1位を獲得したことでマライアは、1990年、2000年、2010年、2020年代すべての年代、また4つの年代で首位をマークした初のアーティストとなった。これまでは、スティーヴィー・ワンダー(1960から80年代)、マイケル・ジャクソンとエルトン・ジョン(1970から1990年代)、ジャネット・ジャクソンとマドンナ(1980から2000年代)、クリスティーナ・アギレラ、ブリトニー・スピアーズ、アッシャー(1990から2010年代)らが、いずれも3つの年代でNo.1を記録していた。さらにマライアは、1990~2000年の11年、2005年、2006年、 2008年、2019年と2020年の計16の年で1位になったアーティストとなった。この記録に続くのは、いずれも10の年で首位をマークしているポール・マッカートニー/ウィングス、マイケル・ジャクソン、マドンナとなっている。
「恋人たちのクリスマス」を含め、計19曲でソング・チャート"Hot 100"で1位を記録しているマライアにとって、3週以上首位をキープした楽曲が今週で10曲となった。これをうけてザ・ビートルズとリアーナとのタイ記録だった9曲から単独トップに躍り出ている。なお、ザ・ビートルズはこれまでに計20曲が首位をマークしており、あと1曲でマライアはこの記録と並ぶこととなる。さらに同曲は、2011年から発表が開始したホリデー・100の45週の内、40週で首位を獲得している。
他のクリスマス・ソングも大健闘しており、今週はチャート史上初となる5曲がTOP10入りし、その内の4曲がTOP4を独占している。2位をキープしたブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」は、44%増となる週間6,510万視聴を獲得したストリーミング・チャートでも同じく2位を保持している。ボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」は、前週9位から3位へジャンプアップ、バール・アイヴスの「ホリー・ジョリー・クリスマス」も6位から4位へ浮上している。この2曲もストリーミングが強く、前者がストリーミング・チャートで3位、後者が4位に付けている。なおアイヴスは、1961年12月18日付のHot 100チャートに「ア・リトル・ビティ・ティアー」で初めてランクインしてから、実に58年と2週をかけて、今週自身初のTOP5入りを果たしている。
今週TOP10にランクインした5曲目のクリスマス・ソングは、アンディ・ウィリアムスの「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」で、前週15位から7位へランクアップし、彼にとって1963年以来の最高位となった。
次週は、クリスマス・ソングがすべてランクダウンするため、今週のTOP5以下の楽曲による首位争いが加熱することが予想される。
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、1月6日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
2位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
3位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
4位「ホリー・ジョリー・クリスマス」バール・アイヴス
5位「サークルズ」ポスト・マローン
6位「ロクサーヌ」アリゾナ・ザーヴァス
7位「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」アンディ・ウィリアムス
8位「サムワン・ユー・ラヴド」ルイス・キャパルディ
9位「メモリーズ」マルーン5
10位「グッド・アズ・ヘル」リゾ
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