2019/10/21
ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインのミックステープ『AI YoungBoy 2』がNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインは、米ルイジアナ州バトンルージュ出身の20歳の若手ラッパー。2018年4月にリリースしたデビュー・アルバム『Until Death Call My Name』が、同チャート7位、R&B/ヒップホップ・チャートで5位をマークし、同年9月発表のコンピレーション・アルバム『4Respect 4Freedom 4Loyalty 4WhatImportant』(14位)、12月リリースのミックステープ『Realer』(15位)もゴールド・ディスクに認定されるヒットを記録した。
グッチ・メインやジュース・ワールドなど、人気アーティストの作品にも多数参加し、上位ランクインを果たしたタイトルもあるが、シングル、アルバム・チャート共に首位を獲得したのは本作『AI YoungBoy 2』が初となる。2017年にリリースした前編『A.I. YoungBoy』(24位)からの躍進をみても、今いかにノッっているアーティストかが伺える。
『AI YoungBoy 2』の初動ユニットは110,000で、そのうちアルバムの純粋な売上枚数はわずか3,000枚。ユニット数のほとんどがストリーミングによるものだった。週間視聴回数は1億4,470万回で、ストリーミングだけで累計106,000ユニットを獲得している。先週のソング・チャート“Hot 100”で11位に初登場した、ジュース・ワールドとのコラボ曲「Bandit」は収録されていないが、先行シングル「Self Control」がR&B/ヒップホップ・チャートでTOP30にランクインし、アルバムのプロモーションに繋げた。
ポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』は、登場6週目にして99,000ユニットを記録し、先週の3位から2位に浮上。先週2位に初登場したサマー・ウォーカーの『Over It』も、3位にダウンしたが78,000ユニットと依然高い数字を維持している。ダベイビーの『カーク』も、ストリーミングが好調で4位をキープした(週間55,000ユニット)。一方、先週1位に初登場したK-POPグループ=SuperMのデビューEP『SuperM』は、ストリーミングが不調で2週目にしてTOP10圏外にランクダウンしている。
5位に初登場したのは、米NY出身の若手ラッパー=リル・ティージェイのデビュー・アルバム『True 2 Myself』。今夏、ソング・チャートで11位まで上昇したポロ・Gの「Pop Out」にフィーチャーされ、一躍注目を浴びたことがヒットに直結。週間45,000ユニットを記録し、自身初のTOP10入りを果たした。アルバムからは、R&B/ヒップホップ・チャートで7位をマークした「F.N」と、同チャート8位まで上昇した「Hold On」がヒットしている。
テイラー・スウィフト『ラヴァ―』を6位に挟み、7位にもヒップホップ界からワーレイの新作『Wow... That's Crazy』が初登場した。本作は、2017年4月にリリースした前作『Shine』から2年半ぶり、通算6枚目のスタジオ・アルバムで、前作の16位を大きく上回る、約4年ぶりのTOP10復帰を果たした。これまでには、最高2位をマークした2ndアルバム『Ambition』(2011年)、No.1獲得を果たした3rdアルバム『The Gifted』(2013年)、4thアルバム『The Album About Nothing』(2015年)の3枚がTOP10入りしていて、本作で4作目の快挙を達成した。
8位には、ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』(34,000ユニット)が粘り強くランクインし、9位はクリス・ブラウンの『インディゴ』、10位はヤング・サグの『ソー・マッチ・ファン』がそれぞれ33,000ユニットと僅差で並んでいる。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、10月25日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『AI YoungBoy 2』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
2位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
3位『Over It』サマー・ウォーカー
4位『カーク』ダベイビー
5位『True 2 Myself』リル・ティージェイ
6位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
7位『Wow... That's Crazy』ワーレイ
8位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
9位『インディゴ』クリス・ブラウン
10位『ソー・マッチ・ファン』ヤング・サグ
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