2019/10/17
ジョン・ファヴロー監督によるフルCGリメイク版 『ライオン・キング』が公開されてから数か月が経つが、観客による評価が割れている。幼少時代に見たアニメ作品がまるで実写のような映像に生まれ変わって帰ってきたことを素直に喜ぶ者もいれば、オリジナル版をただなぞっただけで特に目新しいものがなかったと残念がる者もいて、どうやらエルトン・ジョンは後者に属するようだ。
オリジナル版の音楽を作曲したエルトン・ジョンが、リメイク版はオリジナルの水準に到達していなかったと英版GQの最新カヴァー・ストーリーで酷評している。「“ライオン・キング”の新ヴァージョンにはとても失望した」と言う彼は、サウンドトラックを主な問題点として挙げ、「音楽が台無しだった。オリジナル版では音楽が大きな一部だったが、今回の映画では同じようなインパクトはなかった。魔法と喜びが無くなってしまった」とコメントしている。
現在回顧録『Me』をプロモーションしている彼は当時を振り返りながら、「今回のサウンドトラックは、25年前と比較するとチャートでまったく爪痕を残せていない。あの当時は年間で最も売れたアルバムだったからね。新しいサウンドトラックは、映画が興行的に成功している割にはあっと言う前にチャートから落ちてしまった」と指摘している。
エルトンはリメイク版の音楽に携われなかったことが不満だったようで、「もっと“パーティー”に招待されたかったけれど、今回の映画と音楽のクリエイティブ・ヴィジョンが(オリジナル版とは)違っていたから、僕はあまり歓迎されなかったし、同じレベルの敬意を払ってもらえなかった。非常に悲しい」と述べ、舞台版では自身の音楽の“正しいスピリット”が残っていることがせめてもの慰めだと語っている。
We spoke to Sir @eltonofficial about everything from the #LionKing and #Brexit to sex, old scores, swear boxes and his new autobiography in a world exclusive interview. Check it out... #GQHype https://t.co/Skn69OhYd9
— British GQ (@BritishGQ) October 14, 2019
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