2019/10/11
GfK Japanによるストリーミング再生回数レポートから、2019年10月7日~10月9日の集計が明らかとなり、Official髭男dism「Pretender」が1,783,061回再生を記録して現在首位となっている。
「Pretender」は、前回の2019年10月14日付チャートをもって週間ストリーミング20連覇を達成。このままトップの座を維持して21連覇を果たせば、あいみょん「マリーゴールド」を追い越し、首位獲得回数の歴代最多記録を更新する形となる。再生回数の推移を見ると、今週は前週前半比101%と横ばいで、週初3日間の再生回数としては6週連続となる170万回台を記録、揺るぎない勢いは相変わらずだ。
現時点でストリーミングのトップ10内には、1位の「Pretender」、2位の「イエスタデイ」、3位の「宿命」、5位の「ノーダウト」、9位の「115万キロのフィルム」の計5曲を送り込んでいるOfficial髭男dism。特にトップ3の独占は4週連続で維持しており、再生回数も大きな増減を見せることはなくなった。ただ彼らは今週10月9日、メジャー1stアルバム『Traveler』をリリースし、初動3日間売上はスピッツ『見っけ』と800枚差の59,606枚を記録して現在2位、非常に好調な売上を見せていることから、週後半にかけてアルバム収録曲のストリーミング再生回数が、前週以前にも増して伸びる可能性はじゅうぶんにあるだろう。
Official髭男dismのチャート・アクションを見れば顕著だが、ストリーミングではロング・ヒット曲が上位を占め続け、CDセールスやダウンロードのように、毎週ランキングの内容が大きく変わることも少ない。それだけに、新曲のブレイクスルーをいち早くキャッチするには、トップ10以下のランキングにも目を向ける必要がある。
今週注目したいのは、現在14位につけているダン+シェイ「10,000 アワーズ (with ジャスティン・ビーバー)」だ。グラミー受賞経験もある米カントリー・デュオ、ダン+シェイがジャスティン・ビーバーをフィーチャーした同曲は、10月4日に突如リリースされ、早くもグローバルの配信チャートで上位をマーク。リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」に代表される、現行ポップ・ミュージック×カントリーによる相乗効果の高さは、最近の全米チャートを見ても明らかだが、日本国内でも訴求力を高めていけるか、要注目だ。
邦楽では、現在16位のNovelbright「Walking with you」、18位のちゃんみな「Never Grow Up」、19位のGANG PARADE「らびゅ」など、若手アーティストが存在感を放っている一方で、スピッツや嵐といった大物のストリーミング配信開始も話題を呼んでいる。特に嵐の場合、同時にYouTubeチャンネルを開設するなど、ジャニーズ所属アーティストのデジタル配信に消極的なスタンスを一転させたことは、ファンのあいだだけに留まらず、音楽シーン全体にとって新たな機運を予感させる出来事だ。以降、コアファンへのサービス浸透に伴い、チャート・アクションも活性化させていくと思われる。
◎Billboard JAPANストリーミング・ソング集計速報
(2019年10月7日~10月9日の集計)
1位「Pretender」Official髭男dism
2位「イエスタデイ」Official髭男dism
3位「宿命」Official髭男dism
4位「Feel Special」TWICE
5位「ノーダウト」Official髭男dism
6位「白日」King Gnu
7位「マリーゴールド」あいみょん
8位「空の青さを知る人よ」あいみょん
9位「115万キロのフィルム」Official髭男dism
10位「まちがいさがし」菅田将暉
※Billboard JAPANの週間ストリーミング・ソング・チャートは、GfK Japanが提供するオンデマンド型音楽配信サービス(Apple Music、Amazon Music Unlimited、AWA、Google Play Music、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、RecMusic)と、プレイリスト型音楽配信サービス(dヒッツ、うたパス)の再生回数を合算して集計していますが、先ヨミ時点の集計値はGfK Japanのデータによる推定値となります。
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