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2019/10/01 09:45

【米ビルボード・アルバム・チャート】ポスト・マローン3週連続No.1、ザック・ブラウン・バンド/ブリンク182がTOP3デビュー

 ポスト・マローンの『ハリウッズ・ブリーディング』が3週目の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 2週前の9月21日付チャートで初登場してから、トップの座を譲らない『ハリウッズ・ブリーディング』。先週の198,000ユニットから若干数字を落としてはいるものの、3週目となる今週も149,000ユニットと、依然高い数字を維持している。

 2019年に初登場から3週連続で週間10万ユニットを突破したのは、アリアナ・グランデの『thank u, next』と、今週4位にダウンしているテイラー・スウィフトの『ラヴァー』に次ぐ3作目。なお、『ラヴァー』が今週獲得したユニット数は65,000だった。3枚のアルバムは、いずれも<リパブリック・レコード>からリリースされている。

 初登場から3週連続で首位を独占したのは、日本でも大ヒットを記録した映画『アリー/ スター誕生』(2018年10月20~11月3日付)以来、約1年ぶりの快挙。その間には、ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディの『Hoodie SZN』と、今週8位にランクインしているビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー』がそれぞれ3週の首位を獲得しているが、2枚とも非連続での記録達成だった。なお、『アリー/ スター誕生』は翌年の【第91回アカデミー賞】効果を受け、2019年3月9日付チャートで4週目の1位復帰を果たしている。

 ポスト・マローンの記録としては、2018年5月12~26日付チャートで同3週をマークした前作『ビアボングズ&ベントレーズ』と並ぶ、自己最長記録(タイ)。『ハリウッズ・ブリーディング』から輩出されたシングルは、4曲いずれも米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でTOP10入りを果たしているが、前作『ビアボングズ&ベントレーズ』は3曲どまりだった。

 続いて2位には、米ジョージア州のカントリー・バンド=ザック・ブラウン・バンドの新作『ザ・アウル』が初登場した。週間ユニットは106,000で、そのうちアルバムの純粋な売上枚数が99,000枚と、セールスが総ユユニットの大多数を占めている。

 本作は、2017年5月に発表した前作『ウェルカム・ホーム』から約2年半ぶりのリリースとなる、通算7作目のスタジオ・アルバム。ザック・ブラウン・バンドは、これまでリリースしたアルバムのうち、2005年のデビュー・アルバム『ホーム・グロウン』以外の6枚を全て同チャートTOP10入りさせている。記録は以下の通り。

2008年『ザ・ファンデーション』最高9位
2010年『ユー・ゲット・ワット・ユー・ギヴ』最高1位
2012年『アンケージド』最高1位
2015年『ジキル+ハイド』最高1位
2017年『ウェルカム・ホーム』最高2位

 チャートに戻り、今週3位には米カリフォルニア州出身のパンク・バンド=ブリンク182の新作『ナイン』がデビューした。初動ユニットは94,000で、そのうちアルバムの売上が77,000枚と、『ザ・アウル』同様セールスが強かった。なお、2作共に最新ツアーのチケットがアルバムの販売特典として付属されている。

 『ナイン』は、彼らの8作目となるスタジオ・アルバム。同チャートでのTOP10入りは、2000年発表のライブ・アルバム『ザ・マーク、トム、アンド・トラヴィス・ショウ』(最高8位)と、2005年のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』(最高6位)含む通算8作目で、スタジオ・アルバムとしては、1999年リリースの3rdアルバム『エニマ・オブ・ザ・ステイト』(最高9位)から6作連続となる。

1999年『エニマ・オブ・ザ・ステイト』最高9位
2001年『テイク・オフ・ユア・パンツ・アンド・ジャケット』最高1位
2003年『ブリンク182』最高3位
2011年『ネイバーフッズ』最高2位
2016年『カリフォルニア』最高1位

 本作は、ソニー・ミュージック移籍後初のアルバムで、イギリス(6位)やオーストラリア(4位)でもTOP10入りを果たしている。

 初登場作品により、テイラー・スウィフトの『ラヴァー』は先週3位から4位に、ヤング・サグの『ソー・マッチ・ファン』は4位から5位に、リル・テッカの『We Love You Tecca』は5位から6位にそれぞれダウンしているが、ユニット数の変動は然程ない。クリス・ブラウンの『インディゴ』は、ドレイクとのコラボ曲「ノー・ガイダンス」のロング・ヒット効果により、9位から7位に上昇している。リル・ナズ・Xの『7』も、「パニーニ」のヒットにより先週上昇した10位をキープした。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、10月4日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
2位『ザ・アウル』ザック・ブラウン・バンド
3位『ナイン』ブリンク182
4位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
5位『ソー・マッチ・ファン』ヤング・サグ
6位『We Love You Tecca』リル・テッカ
7位『インディゴ』クリス・ブラウン
8位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
9位『コズ・アイ・ラヴ・ユー』リゾ
10位『7』リル・ナズ・X

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