2019/09/10
鬼才ピアニスト/アレンジャーのデビッド・マシューズ率いるマンハッタン・ジャズ・クインテットが結成35周年記念ツアーを開催する。NYの最前線ミュージシャンが集い、ジャズのスタンダードナンバーをより親しみやすくモダンなサウンドでオーディエンスを魅了し続けてきたMJQのデビッドにジャパン・ツアー開催直前にインタビューを敢行した。
――マンハッタン・ジャズ・クインテット結成35周年おめでとうございます。このプロジェクトをスタートした頃を振り返ってみて、予想もしていなかった大きな変化などはありましたか?
デビッド・マシューズ(以下:デビッド):まず、あの頃を振り返ってみて感じることは、マンハッタン・ジャズ・クインテット(以下:MJQ)がこれほどまで成功するなんて全く予想していなかったし、35年も続くなんて思ってもいなかったよ。
――35年間もの長い間、人気ジャズ・バンドとしてたくさんのファンを魅了してきましたが、人気を持続させる秘訣は何だったのでしょうか?
デビッド:何百人ものミュージシャンやファンの人たちが、初めて買ったジャズのレコードがMJQの作品だと言ってくれたんだ。私自身、なぜそんなに人気だったのか検討もつかないから、人気を持続させる秘訣はわからないね。ただ単に、私は良いジャズ・レコードを作ろうと常にベストを尽くして、最高のミュージシャンたちを集めて、出来る限りの最高のアレンジを加えて、サウンドのクオリティとプロダクションそしてカバーをすることに注意深く取り組んできた。そして現在も、この先も、私のやり方でMJQと共に最高の音楽を作り続けていくよ。
――近年も精力的にアルバム・リリースを行っていますが、音楽活動で一番心掛けていることは何でしょうか?
デビッド:私の人生は音楽制作で溢れている。曲を書いて、アレンジして、ビッグバンドや小さなグループともリハーサルをして、ジャズのライブハウスや大きなコンサートホールで演奏してきた。これからも出来る限りずっと続けていこうと思っているよ。
――デビッドさんから見て、ジャズ音楽シーンはどのように変化してきたでしょうか?または、今後どのように発展すべきだと思いますか?
デビッド:ジャズはとてもパーソナルな音楽で、ミュージシャンそれぞれの個性と彼らがその音楽とどう関わっていくかということに依存しているんだ。ジャズ・ミュージシャンが過去からの波に追従してきたように、ジャズは現在へ、そして未来へ向かいながら常に変化している。そしてこの先も、ミュージシャンの気持ちを表現するものになるだろうね。
――最近気になっているアーティストがいれば教えてください。
デビッド:トランペッターの類家心平、ビブラフォン奏者の宅間善之、トランペット奏者の中川英二郎とかかな。
――今回の【結成35周年記念 MJQジャパン・ツアー2019】はどのような公演になるでしょうか?
デビッド:35年の間に、MJQはこれまでにないくらいの凄くエキサイティングなコンサートを披露してきた。今回のツアーも今までのスタイルを継続させながら、もっとクリエイティブでエキサイティングなショーになると思うよ。それと、今年が35周年というのはもちろんだけど、MJQのメンバーは誰一人として過去を思いながらプレイはしていない。私たちは、今夜、このステージで、最高の音楽を作るにはどうすればいいのか、ということをいつも考えているからね。
――最後にMJQファンへメッセージをお願いします。
デビッド:MJQのメンバーは、音楽を練習・勉強して、音楽に専念することに人生を捧げてきた。35周年記念ツアーで私たちが届ける音楽をぜひ楽しんでいってくださいね。
◎公演情報
【マンハッタン・ジャズ・クインテット
結成35周年記念 MJQジャパン・ツアー2019】
ビルボードライブ大阪
2019年9月11日(水)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
ビルボードライブ東京
2019年9月17日(火)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
詳細:http://www.billboard-live.com/
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