フラカン 13年ぶり渋公でリベンジ成功、年越しライブも決定

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2012/10/22

　約2年ぶりのニューアルバム『ハッピーエンド』をリリースしたばかりのフラワーカンパニーズが、年をまたいで各地を巡るワンマンツアーの初日として、13年ぶりの渋谷公会堂公演を10月21日に行った。

　今回の公演に先立って、メンバーの鈴木圭介（vo）は自身たちのブログに“渋公について”と題したエントリを投稿した。まだ自信もなく戸惑いまくっていたが、周囲に従い中途半端な気持ちのまま挑んだ。“案の定、惨敗した”と回想する当時以来、13年ぶりにフラカンは渋公の地に戻ってきた。

　そんな彼らが“真秋の大爆発”と題して開催した本公演の1曲目に選んだのは、「はぐれ者讃歌」だった。90年代にメジャーデビューするも、2002年からはリリース元を自主レーベルに移すインディーズ活動に。その後も長きに渡り地道な活動を繰り返し、メンバーチェンジも休止期間もなく20年以上続けてきた中で、代表曲中の代表曲として多くの観衆を号泣させてきたのがこの「はぐれ者讃歌」なのだ。

　やがてメジャーへの復帰を果たし、今一度、こうして渋谷公会堂でワンマンを行える存在に返り咲いた。“割り切れるもんなど何ひとつないんだろう”と絶唱する鈴木から“歌うしかないんだよ”と言われた観衆が共に叫ぶ。オープニングからクライマックス的な展開で、フラカンはこの日一番のハイライトをいきなり見せ付けた。

　その後はアルバム『ハッピーエンド』収録の最新ナンバーを多数披露し、圧巻の全24曲で素晴らしいツアー初日を飾ると共に、13年前のリベンジを果たした彼ら。2013年1月からはテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』に新曲「ビューティフルドリーマー」が起用されることから、来年以降の注目度もさらに高まっていくだろう。

　一方、公演中にはツアーの追加も発表され、12月31日下北沢GARDENでのカウントダウンや来春4月21日の日比谷野外大音楽堂公演などなど。ファンなら絶対に見逃せないライブが多数決定している。

◎ライブ【「ハッピーエンド2012-2013」－真秋の大爆発－】
2012/10/21（日） at 渋谷公会堂
［セットリスト］
01.はぐれ者讃歌（YouTube：http://youtu.be/vYeJjsGGnIU）
02.脳内百景
03.切符
04.煮込んでロック
05.人生 GOES ON
06.空想無宿
07.なれのはて
08.SO LIFE
09.孤高の英雄
10.ロックンロール
11.深夜高速
12.旅待ち
13.感情7号線
14.この胸の中だけ
15.また明日
16.エンドロール（YouTube：http://youtu.be/sBQPNuj1mJM）
17.終わらないツアー
18.NUDE CORE ROCK‘N’ROLL
19.チェスト
20.恋をしましょう