2019/07/29
2019年7月26日~28日にかけて、新潟・苗場スキー場にて日本最大級の野外音楽フェスティバル【FUJI ROCK FESTIVAL '19】が開催された。
豪雨が去り、やっと太陽が顔を出した最終日の<GREEN STAGE>のトップバッターを飾ったのはモンゴルのHANGGAI。ホーン隊らを含む豪華編成で、トラディショナル・ミュージックを現代に昇華させた唯一無二のサウンドで観客を虜に。ライブ・パフォーマンスに定評があるnever young beachやHIATUS KAIYOTE(ポケモンのプリンを取り入れたネイ・パームの衣装も話題に)は抜群のグルーヴで、幅広い層に支持されるSuperflyはその圧巻のヴォーカルで苗場の山々を揺らした。続くジェイソン・ムラーズは、久しぶりのニュー・アルバム『ノウ。』からの楽曲や人気曲「I'm Yours」にコール&レスポンスを取り入れ、アレンジを効かせるなど、良質なメロディで<GREEN STAGE>を包んだ。
ヒップホップ・アクトに彩られたこの日の<WHITE STAGE>をキックオフしたのは平成生まれの異色クルーSANABAGUN.。同じく日本を代表するラッパーのKOHHが、男気溢れる強烈なステージを披露した直後には、ヴィンス・ステープルズのパフォーマンスにて異例のサークル・モッシュが発生し、観客のヴォルテージは最高潮に達した。
他にもメッセージ性に富んだイタリアン・パンク魂を見せつけたBANDA BASSOTTI、フジロックお馴染みとなったイタリアのINTERACTIVO、絶大な人気を誇る韓国のHYUKOHなど、インターナショナルなメンツがステージを彩った。トリのジェイムス・ブレイクは、緻密なサウンド、巧みな空間作りと<WHITE STAGE>ならではの音響の相乗効果による鳥肌モノのライブでファンを圧倒した。
一方<RED MARQUEE>では、スカートやドミコが軽快なポップスを鳴らし、ステラ・ドネリーはキュートなキャラとキャッチーな楽曲で観客の心を鷲づかみに。TENDRE、PHONY PPL、CHONら個性派アクトを挟み、出演発表時から大きな話題となっていたトリの平沢進+会人(EJIN)は、レーザーハープやテスラコイルなどを用いて、確固たる世界観を作り上げ、ファンのみならず、見るものすべてを魅了した。
日が暮れても、熱気に溢れる<GREEN STAGE>に降り立ったのは、デビュー40周年を迎えたザ・キュアー。始終ご機嫌だったロバート・スミスの「Hello, again」という言葉で始まったライブは、「ピクチャーズ・オブ・ユー」、「クロース・トゥ・ミー」、「ジャスト・ライク・ヘヴン」など往年のヒット曲が惜しみなく投下され、ラストの「ボーイズ・ドント・クライ」では観客全員総立ちのシングアロングとなり、多幸感に溢れる大円団を迎えた。
大トリのザ・キュアー終了後に登場したのは、フジロックの20周年を記念して結成したオリジナル・ビッグ・バンドのG&G Miller Orchestra。今年は、トータス松本をゲストに迎え、卓越したソウルフルなアンサンブルで<GREEN STAGE>のラストを華やかに飾った。
◎公演情報
【FUJI ROCK FESTIVAL'19】
期間:2019年7月26日(金)、27日(土)、28日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
INFO:http://www.fujirockfestival.com
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