2019/07/24
2019年9月21日にオークションにかけられる故B.B.キングの遺品の中に、“ルシール”と名付けて愛用していた黒いエレキギター、ギブソンES-345プロトタイプが含まれていることがわかった。
7月23日にJulien’s Auctionsが発表したところによると、このギターはキングの80歳の誕生日にギブソン社から贈呈されたもので、ヘッドストックには“B.B. King 80”、クラウンには螺鈿のインレイが入っており、評価額は8万~10万ドル(約865万~1,082万円)とされている。
実はキングが“ルシール”と呼んだギターはこれが最初ではなく、そもそもは1949年に米アーカンソー州のクラブで演奏した際、火災から救い出したギターにつけた名前だったとオークション・ハウスは説明している。男性二人が女性を巡ってけんかしている最中に火事になり、キングはギターを回収しようとクラブに戻り危うく死にかけた。その時の女性の名がルシールだったと知った彼は、「絶対に女性をめぐって争ったり、燃えている建物に駆け込まないと自分を戒めるよう」、彼女にちなんで名付けたのだそうだ。
オークションにかけられる遺品の中には、1990年にブッシュ大統領から授与された【ナショナル・メダル・オブ・アーツ】の勲章をはじめ、ツアーで使っていたヴァン、ジュエリー、衣類などが含まれている。B.B.キングは2015年に89歳で死去した。
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