2012/10/17
2009年、2010年から開催され、今年で3回目を迎えた『リズム&ドラム・マガジン』主催の打楽器づくしの音楽イベント【ドラム・マガジン・フェスティバル 2012】。まさに打楽器奏者による・打楽器奏者のための日本最大級のフェスティバルだ。
これまでスタントン・ムーア、神保彰、真矢、菅沼孝三、スティーヴ・ジョーダン、村上"ポンタ"秀一、中村達也など錚々たる面々が出演してきた。今年はジェームス・ギャドソン×沼澤尚、テリー・ボジオ、ジョジョ・メイヤー、ギャヴィン・ハリソン、ピエール中野(凛として時雨)×かみじょうちひろ(9mm Parabellum Bullet)、山木秀夫、今井義頼、blues.the-butcher-590213、DEEP COVER、the bond with 斎藤誠[河村"カースケ"智康]、 長谷川浩二、Drumming High![五十嵐公太、酒井麿、オカピ]と打楽器プレイヤーならば必見のアーティストが有明に集結した。
他の音楽イベントとこのイベントが大きく違うところは、やはり、楽器雑誌のイベントということだけあって、来場者の殆どがプレイヤーであるということ。会場には様々な楽器メーカーのブースが出展しており、メインステージのある会場はじめ、多数のドラムセットが設置されていた。そして、来場した観客たちが思い思いに楽器を試打する為、ライブが行われていないのに会場は多数のスネアやシンバルの音が重なり、鳴り続ける轟音で埋め尽くされていた。
しかし、出演アーティストの演奏が始まると自分のプレイに没頭していた観客たちもステージに集中。常人の域を超えたスーパー・ドラマーたちの技術を少しでも盗んでやろうとその演奏を見つめる姿も他のイベントとは違う。出演者たちが繰り出すグルーヴは想像を超え、観客たちを圧倒していく。ジェームス・ギャドソン×沼澤尚の師弟セッションはまさに二人のグルーヴ・マスターが放つ音の本質を教えてくれた。テリー・ボジオの要塞のようなセットから繰り出される衝撃リズムたち。また、出演が予定されていた恒岡章(Hi-STANDARD)が健康上の理由でキャンセルとなったが、ピエール中野(凛として時雨)×かみじょうちひろ(9mm Parabellum Bullet)Hi-STANDARDの名曲「STAY GOLD」を2人で共演する場面もあった。
2日間に渡って行われた本イベントで披露された脅威のドラム・セッションは会場全体の空気を振動させ、大きな一塊りのグルーヴとなっていた。ドラマーならずとも必見のセッションばかりであった。
Photo
・ジェームス・ギャドソン&沼澤尚:菊地英二
・テリー・ボジオ:八島崇
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