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2019/07/09

【米ビルボード・ソング・チャート】リル・ナズ・Xが14週連続首位、リゾ自身初のTOP10入り

 リル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」が、14週連続の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 今週も、週間8,930万試聴と高水準を維持し、ストリーミング・チャート、R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでも同14週の首位をマークした「オールド・タウン・ロード」。57,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは10週目の首位をキープし、7,580万回を記録して、エアプレイ・チャートでは2位に浮上した。なお、2019年に入ってからダウンロード数がミリオンを突破したのは、「オールド・タウン・ロード」が初。逆にいうと、それだけ売り上げ(ダウンロード数)が低下しているとも言える。

 通算14週の首位獲得は、ビルボード史上歴代2位タイ記録で、同14週をマークした楽曲は、同曲含め計8曲ある。

―ホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(1992年)
―ボーイズIIメン「メイク・ラヴ・トゥ・ユー」(1994年)
―ロス・デル・リオ「マカレナ」(1996年)
―エルトン・ジョン「キャンドル・イン・ザ・ウインド」(1997年)
―マライア・キャリー「ウィ・ビロング・トゥゲザー」(2005年)
―ブラック・アイド・ピーズ「アイ・ガッタ・フィーリング」(2009年)
―マーク・ロンソン&ブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」(2015年)

 次週、「オールド・タウン・ロード」が15週目の1位を死守すれば、歴代記録は単独2位に更新される。なお、16週を制してトップにランクインしているのが、マライア・キャリー&ボーイズIIメンの「ワン・スウィート・デイ」(1995年) と、ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」(2017年)の2曲。この記録を上回り、歴代単独1位に浮上する可能性も十分考えられる。

 先週2位にデビューした、 ショーン・メンデスとカミラ・カベロのデュエット曲「セニョリータ」は5位にダウン。かわって、ビリー・アイリッシュの「バッド・ガイ」が2位に、カリードの「トーク」は3位にそれぞれ繰り上がった。「トーク」は、エアプレイ・チャートで4週目の首位を記録している。そのエアプレイ・チャートでは、今週30位に「セニョリータ」がデビューした(週間3,320万回)。

 先週の11位から6位に浮上したのは、 リゾの「トゥルース・ハーツ」。 6月24日に開催された【BET Awards 2019】でのパフォーマンス効果も相まって、シングル曲では自身初のTOP10入りを果たした。25,000ダウンロードを記録してデジタル・ソング・セールス・チャートでは7位から3位に、2,650万視聴を記録してストリーミング・チャートでは10位から8位に、4,450万回を記録してエアプレイ・チャートでは27位から14位に、それぞれ大きく順位を上げている。同曲が収録されたアルバム『コズ・アイ・ラヴ・ユー』も、今週のアルバム・チャートで7位にランクインした。

 今週のアルバム・チャートでNo.1デビューを果たした、クリス・ブラウンの新作『インディゴ』からは、ドレイクをフィーチャーした「ノー・ガイダンス」が9位に、「ドント・チェック・オン・ミー」が67位にランクインしたが、アルバムの初登場週で収録曲32曲のうち2曲しかランクインしないというのは、ストリーミングが伸び悩んだ証拠。そのドレイクは、昨年発表したアルバム『スコーピオン』のタイトルを、発売翌週に24曲すべてランクインさせていた。

 TOP10以下では、米ジョージア州出身のシンガー/ラッパー=ブランコ・ブラウンというアーティストの「ザ・ギット・アップ」が16位まで上昇中。ショート動画アプリ<Tik Tok>で、この曲を使用した投稿が相次ぎ、ヒットに繋げたワケだが、カントリー・ラップという曲調含め、戦略が完全に「オールド・タウン・ロード」の二番煎じと言えなくもない。今後、「オールド・タウン・ロード」に続く大ヒットに至るかどうかは微妙なところ。

 26位には、カリードをフィーチャーしたエド・シーランの新曲「ビューティフル・ピープル」が初登場。この曲は、今週末7月12日にリリースされるエドの新作『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』からの先行シングルで、本作からはジャスティン・ビーバーをフィーチャーした「アイ・ドント・ケア」(今週4位)が、5月に初登場2位を記録している。アルバムには、エミネム&50セントやカミラ・カベロ&カーディ・B、ブルーノ・マーズ&クリス・ステイプルトンなど、ユニークな組み合わせのコラボレーションが多数、収録されている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、7月12日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」リル・ナズ・X
2位「バッド・ガイ」ビリー・アイリッシュ
3位「トーク」カリード
4位「アイ・ドント・ケア」エド・シーラン&ジャスティン・ビーバー
5位「セニョリータ」ショーン・メンデス&カミラ・カベロ
6位「トゥルース・ハーツ」リゾ
7位「サッカー」ジョナス・ブラザーズ
8位「サンフラワー」ポスト・マローン&スウェイ・リー
9位「ノー・ガイダンス」クリス・ブラウンfeat.ドレイク
10位「Suge」ダ・ベイビー

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