2019/07/05
故アヴィーチーの父親クラース・バークリング(Klas Bergling)が、昨年4月に自殺した息子への思いや、若者の自殺予防やメンタル・ヘルス支援を目的とした基金を立ち上げた目的などについてCNNのRobyn Curnowとのインタビューで語っている。
2019年7月3日に公開されたインタビューでクラースは、息子のティムが亡くなってから1年が経過した今も気持ちの整理がついていないことを明かしている。彼は、「上がったり下がったり……1年も経てば乗り越えられるだろうと思う人もいるだろうが、そういうものではないんだ」と悲痛な思いを語っている。
息子とは昔から“人生や瞑想や愛について”会話を交わしてきたと言うクラースは、「彼がもっと若かった頃は、さっさと起きるよう説教したこともあったよ」と振り返っている。父親の目から見たティムは内向的な性格で、世界的に有名なDJになったことでやりたくないこともたくさんやらなければならなかったのではと話している。「最終的にそれは自分の一部を奪ってしまう」と言う彼は、「私たちの見解としては、彼は自殺しようと計画していたわけではなく、一種の交通事故のようなものだったと考えている。言うならば、多くのことが起きて、同じステーションに入ってきたせいで(自分のキャパシティーを超えてしまい)、自分を制御できなくなってしまった」と28歳で亡くなった息子について語っている。
息子の死後に立ち上げた<ティム・バークリング基金>についてクラースは、「基金の目的はメンタル・ヘルスや自殺予防に重点を置くことだ。(スウェーデンで)変化が起きることを願っている。まだ問題が小さい初期段階で若者たちが支援を受けられるようになってほしい」と話している。
「学校は子どもたちにとって最高の場所であるべきなのだから、最高の場所にしようではないか。このような問題に社会はどう対応しているのかが問題だ。最も大切なのは、問題をもっと早い段階でキャッチすることだ。これは解決されるべき政治問題で、向こう10年議論している暇はない」と彼は訴えている。
アヴィーチーの死後、2019年6月にリリースされた12曲入りのアルバム『Tim』には、「Peace of Mind」(心の平静)、「SOS」、「Heaven」、「Heart Upon My Sleeve」(心の内を打ち明ける)、「Fades Away」(消失する)などと題された楽曲が収録されている。
◎インタビュー映像
https://youtu.be/pmAczhgdTZQ
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