2012/10/12
アトランタ出身のラッパーT.I.が、オルタナティブ・ロック・バンド、クリードのフロントマンであるスコット・スタップの命を救った。とは言ってもこれは2006年のことで、スタップが最近出した回顧録『シナーズ・クリード』で、マイアミ州のデラノ・ホテルで自殺を企てたことをカミング・アウトしているのだ。
T.I.がVH1の番組『ビッグ・モーニング・バズ・ライブ』で最近打ち明けたところによると、「俺とパートナーのフィルがホテルにチェック・インしてバルコニーに出ると、バルコニーの天井から何か、うなるような声やうめき声が聞こえたんだ。ちょっと下がって見上げたところ、そこに男が立っていたんだよ」とのこと。「そこで少し話をして落ち着かせてから、警察や救急車を呼んで彼を下ろしたんだ」と当時を思い出しながら語った。
T.I.は救った相手がスコット・スタップだったことに最初は気付かず、「1、2週間後か1、2日後かは覚えてないけど、彼がスタップだったことがわかった」という。しかしながら、このことは長年の間、黙っていたそうで「俺もクルーたちも訊ねない、言わないを貫いた。そうした方が良いと思ったからさ」と話した。
一方、スタップ自身は同じ番組で、「実は2004年に彼と会っているんだ。アラバマ大学のサポーターとしてね。そして、あの時は、“ロール・タイド(やぁ/同大学フットボールの相言葉)”って挨拶し合ったんだ。彼はまさに命の恩人だよ」と感謝の意を表した。
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