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2019/06/14

THE XXXXXX、6/16ライブ番組放送前にライブレポートが到着

 THE XXXXXXのオルタナティブなロックと映像で魅了した衝撃のファーストライブと貴重なドキュメンタリー映像がWOWOWで2019年6月16日に放送されるが、その放送を前に、彼らの初単独公演のライブレポートが到着した。

 山田孝之、綾野剛、内田朝陽という日本が誇る実力派俳優によるバンドTHE XXXXXXの初となるワンマンライブ【MUSIC EXISTENCE】が東京・六本木EX THEATERで行なわれた。長年、「バンドでライブがやりたい」という夢を抱き続けた彼らは、昨年11月にボーカルTAKAYUKI YAMADA、ギターGO AYANO、シンセサイザーASAHI UCHIDAとして、満を持して本格的なリリース活動をスタート。4月5日にリリースされたファースト配信アルバム『THE XXXXXX』のリリースに伴った今回のワンマンライブは、4月24、25日の2日間で4公演が開催されたが、今回、WOWOWで放送される2日目・昼公演の模様をレポートする。

 森に佇む女性の姿がスクリーンに映し出されたあと、大きな歓声に包まれて、メンバーがステージに登場した。1曲目はアルバム『THE XXXXXX』でもオープニングを飾る「seeds」。野性的なバンドサウンドにのせて、GOは激しく体を動かしながら歪んだギターを掻き鳴らし、それとは対照的にTAKAYUKIはマイクスタンドの前でほとんど動かずに、抑制の効いた耽美な低音ボイスを紡いでいく。「みなさんのおかげでとても素晴らしい時間を過ごせています。人生捨てたもんじゃない。ちゃんと願って、想って、行動に移せば、必ずこういうかたちになるんですね」と、GO。念願の初ライブの喜びを感謝と共に伝えると、ダンサブルなビートに合わせて、ASAHIが手拍子を煽った「second hand」へ。海外のオルタナティブなロックやグラムロックから最新のトレンドまで呑み込んだ美しくも深遠なサウンドには、コアな音楽好きとして知られる3人の嗜好がここぞとばかりに詰め込まれていた。

 スクリーンに映し出される景色が森から都会に変わると、ライブの中盤はよりディープな世界へと突き進んでいった。ASAHIが叩き出す電子ドラムと共にクラブライクなサウンドで踊らせた「チート」、iPhoneのシャッター音をリズム楽器のように取り込んだ「tut-tut」。そして、都会で苦悩する女性の姿を映し出したあと、その苦しみから解放するように届けた「冷静に暴れていこうか」へ。ここまでのライブはアルバムの収録曲順どおりだった。が、終盤、TAKAYUKIが「次にやる曲は僕らにとっては大切な曲です」と伝えると、あえてアルバムの配信版には収録しなかったという壮大なナンバー「deep breath」が披露された。スクリーンに地球で暮らす生き物や植物が映し出されると、続く、ラストソング「end starter」では、神聖さすら漂う美しいサウンドに合わせて、産業廃棄物や工場から立ち上る煙など、人間の罪深さが残酷に映し出された。そのなかで歌われるのは<愚かに生きよ>というメッセージだ。すべての演奏を終えたあと、3人は何も言わずに退場。音楽と映像を融合させ、THE XXXXXXが紡いだストーリーは聴き手に大きな余韻を残すものだった。

 なお、6月16日のWOWOWの番組では、そんな衝撃的なライブの模様のほか、レコーディングやリハーサルの密着、バンド結成の経緯などを語る貴重なインタビューやドキュメンタリーも放送される。すでに俳優として確固たる人気と実力を兼ね備えた3人が、バンドに魅せられた理由がわかる内容となっているので、ぜひチェックしよう。

Photo by Takahiro Higuchi(TOKYOTRAIN)


◎放送情報
『THE XXXXXX 1st LIVE & DOCUMENTARY 「MUSIC EXISTENCE」』
2019年6月16日(日)夜8:30~、WOWOWライブで初放送
2019年7月19日(金)夜8:30~、WOWOWライブで再放送

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