2019/05/25
いまだに「Lemon」がHot100でベスト10内をキープしているという恐るべき人気の米津玄師だが、今度は菅田将暉の新曲「まちがいさがし」でタッグを組み話題となっている。この曲は5月14日に配信でリリース。ダウンロードのみではあるが、各種の音楽サービスでは軒並み首位を獲得している。この結果を受けて、今週のHot
100でも2位まで上昇した(【表1】)。
菅田将暉と米津玄師のタッグというと、米津のソロ・アルバム『BOOTLEG』に収められた「灰色と青」が記憶に新しいが、この曲はYouTubeの動画再生数が億超えという記録を誇っている。今回の「まちがいさがし」は菅田のソロ名義ではあるが、「灰色と青」同様に話題性は高く、期待されていたからこその結果といえるだろう。実際に、114,355ダウンロードという数字は、今週の他の楽曲と並べても群を抜いており、菅田自身にとっても最高記録である。
では、菅田将暉はもともとダウンロードに強かったのかというと、けっしてそうではない。それは、前作のシングル「ロングホープフィリア」の結果を見ればよくわかるだろう(【表2】)。このときは、フィジカルのCDリリースもあったため、ダウンロードのピークは7位、CDの売上数は12位という結果だった。しかし今回の「まちがいさがし」では、ダウンロードのみに特化したことで、一気に10万ダウンロード突破となったのだ。
俳優としてはすでにトップスターである菅田将暉だが、「さよならエレジー」のロングセールスなどからもシンガーとしての評価も高まっている。今作の「まちがいさがし」はまさに名実ともに歌い手としての地位を確立した作品になったのではないだろうか。そして、ダウンロード限定のリリースという手法がが、その成功に導いたといえるのかもしれない。text:栗本斉
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