2012/10/01
デビュー当時から宮古方言に拘り続け、そのセンセーショナルなワールドミュージックは海外でも評価されている下地勇。9月26日 shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて10周年ライブを開催した。
<下地勇のライブでは“縄”も躍動を刻む楽器に>
10周年記念公演【下地勇 10th Anniversary LIVE ~No Limit~】を各地で開催中の彼だが、東京/大阪では初となるフルバンドスタイルでのアクトを展開。人間の生々しくシンプルな躍動感を表現した衝撃作「民衆の躍動」をド頭に披露したのだが、縄をびゅんびゅん振り回しながら、そこでもビート=躍動を刻むという原始的かつ斬新なアプローチも組み込み、観客を圧倒する。その後も「決して若くない、このバンドのメンバー。今日は気合い十分です」と告げ、あらゆるジャンル間を行き来する芸術でありながら、親しみやすさを内包した楽曲を連発(10年目にして初めてのメドレーにも挑戦)。
<生きている間は希望を持ち続けていきたい>
終盤では「皆さん、呑んでますか? オリオンビールを頂きます。カリー!」と乾杯を交わし、お祭りモード全開のナンバーを畳み掛けていき、本編最後は笛を鳴らしながら「ワイドー」で大団円。アンコールでは、下地勇を宮古のみならず“沖縄の顔”にした1曲「希望を注げ」(オリオンビールドラフトCMソング)を明るく歌い上げ、観客は旨そうにビールを飲み干していく。さらに、下地は「どんなところを見ても先が見えにくいなと思って生きています。でもやっぱり僕らは80年ぐらいの人生を、生を受けてこの世の中に生まれてきた以上は、生きている間は希望を持ち続けていきたい」と語り、優しさに満ちた「home」で大合唱を生んだ。
<下地勇 オリオンビール片手にインタビュー>
「まだ歌ってもいいですか?」とステージに再々登場し、嬉しそうに「心のうた」を歌い叫んだ彼は、終演後の打ち上げにて「本当に満足ですね。ずっと一人旅をしていたので、バンドで廻るのは夢だったんです。今日初めて、10周年ツアーの中でバンドライブができて満足してます。しかも今日は2回ライブやってるんですよ。バンドだからリハを本番同様にビッチリやったんです! 楽しかったです。メンバーはみんな僕より先輩だし、百戦錬磨の一流ミュージシャンたちで、沖縄でも引っ張りだこなんですね。そういう人たちとライブが出来る、自分の楽曲をプレイしてもらえるのは誇らしい」と、顔を赤らめながら歓んでいた。
◎ライブ【下地勇 10th Anniversary LIVE ~No Limit~ 東京(Band Style)】
09月26日(水)shibuya duo MUSIC EXCHANGE SET LIST:
01.民衆の躍動
02.開拓者
03.Kari
04.差
05.メドレー(捨てぃうかでぃな/Yapai Yapai/カママンミ/ナカユクイ/アッガイタンディ宮古島/Happy 我が子 day/家からバス停がみ/ヤドゥバス)
06.ネマの娘
07.我達が生まり島
08.おばぁ
09.ラストワルツ
10.アンターマナ
11.サバぬにゃーん
12.オトーリ・インターナショナル
13.ピサラ・デ・サンバ
14.南の島で
15.世持つ雨
16.ZUMI
17.ワイドー
En1.希望を注げ
En2.home
WEn1.心のうた
◎ライブ【10周年記念コンサート ~No Limit~ 宮古島市久松漁港多目的広場】
10月20日(土)宮古島市 久松漁港多目的広場
OPEN 15:30 / START 17:00
出演:下地勇、下地勇バンド
ゲスト:新良幸人、島袋優(BEGIN)、のひなひろし、久松中学校生徒のみなさん、久松小学校児童のみなさん
オープニングアクト:次郎グループ
下地勇コメント「僕の生まれ育った村の、毎日釣りをしていた場所。その場所がたくさん歌のテーマになっていたりするんですよ。10年目にして夢が叶ってそこでコンサートができることになりました。なので、この日は10年間やってきたことと、10年間で関わってくれたユニット。そのすべてを地元の人に見せたいと思っています」
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