2019/03/10
3月11日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、欅坂46『黒い羊』が745,566枚を売り上げ、1位を獲得した(集計期間2019年2月25日~2019年3月3日)。
『黒い羊』は、前作『アンビバレント』から6カ月半ぶりに発売された欅坂46の8枚目のシングルで、センターポジションは8作連続で平手友梨奈が務めた。
ここでは、欅坂46がどのように人気を広げていっているかをサウンドスキャンジャパンの販売データを使用し、検証してみる。まず、デビュー作『サイレントマジョリティー』から最新作『黒い羊』までの全てのシングルの発売初週の地域別販売比率をグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/73374/2)である。
これから読み取れるのはデビュー作『サイレントマジョリティー』では関東(図中緑)の販売比率が60%を越していたのが、作品を重ねるごとにそれ以外の地方の販売比率が上がってきており、5作目『ガラスを割れ!』以降は関東以外の販売比率が関東地方と逆転している。これはやはり知名度が増すと共に地方で受け入れられるようになり、店舗でも安定して在庫を置かれるようになった結果、関東以外地方の比率が増えてきていると考えられる。
また、全国的に見ると西日本の方が伸び方が大きく、前作『アンビバレント』では近畿地方では『サイレントマジョリティー』の時点より1.9%増の11.5%、九州地方では同じく4.3%増の8.1%を占めるに至っている。今作『黒い羊』は西日本の伸びは一段落し、九州は6.8%前作と比較すると若干下がっている。しかし、近畿地方では今作でも地域別割合を伸ばし12.7%となっている。また、『黒い羊』のEコマースを除いた店舗での販売枚数は、前作『アンビバレント』と比較すると102%と若干増であるのだが、近畿地方は113%と他の地方と比較して、大きく伸びている。
関東1極から地方への広がりが一段落したかに見える欅坂46であるが、近畿地方の様に、まだまだ伸びている地方もあり、次作以降どのような動向を見せるのか目が離せなくなりそうだ。
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