2019/03/05
レディー・ガガとブラッドリー・クーパーの「シャロウ」がNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
日本時間2月25日に開催された【第91回アカデミー賞】でのパフォーマンス、そして<歌曲賞>受賞を受け、セールス、ストリーミングが急増。前週の21位から20ランクアップし、登場22週目で首位に到達した「シャロウ」。ブラッドリー・クーパーは初、レディー・ガガにとっては、「ジャスト・ダンス」(2009年)、「ポーカー・フェイス」(2009年)、そして「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年)に続く8年ぶり、通算4曲目のNo.1獲得。
最も伸びたのがデジタル・ソング・セールスで、前週から225%上昇の週間115,000枚を売り上げ、同チャートでも1位を獲得している。週間セールスが10万を超えるのは、2018年8月4日付チャートでドレイクの「イン・マイ・フィーリングス」が獲得した104,000枚以来、およそ半年ぶり。ストリーミングが上昇する一方、ダウンロード数は年々低下傾向にある。ストリーミングも劇的に伸び、前週から185%増加の2,730万視聴を記録した。ストリーミング・チャートでは9位まで上昇し、ガガにとって3曲目のTOP10入りを果たしている(ブラッドリー・クーパーは初)。エアプレイ・チャートでも、週間3,480万回を記録し、37位から27位に上昇した。
【アカデミー賞】で<歌曲賞>を受賞した楽曲としては、エミネムの「ルーズ・ユアセルフ」(8マイル)(2002年~2003年)以来、約16年ぶりの首位獲得。デュエット曲としては、1993年3月6日付チャートでNo.1に輝いた、ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」(アラジン)以来、26年ぶりの快挙。サウンドトラックからのNo.1獲得は、今年の1月19日付チャートでトップに立った、ポスト・マローン&スウェイ・リーの「サンフラワー」(今週4位)以来、2か月ぶり。
同『スター誕生』シリーズからは、1976年にバーブラ・ストライサンドが歌った「スター誕生の愛のテーマ(Evergreen)」もNo.1を獲得し、翌77年の年間チャートで4位にランクインする大ヒットを記録した。「シャロウ」のポイントアップにより、同曲収録のサウンドトラック『アリー/スター誕生』も、今週のアルバム・チャートで通算4週目の1位獲得を果たしている。
アリアナ・グランデの「7 rings」は2位にダウンしたものの、ストリーミング・チャートでは6週目の1位をキープし、エアプレイ・チャートでも<Airplay Gainer>を獲得し、前週の6位から4位に上昇している。次週は1位復帰も期待できそうだが、ジョナス・ブラザーズ6年ぶりとなる新曲「サッカー」が絶好調で、この曲がNo.1デビューする可能性も高い。
今週TOP10入りしたのは、前週の13位から9位に上昇した、米LAの新人ラッパー=ブルー・フェイスの「Thotiana」。2月に入ってから一気にチャートを駆け上がり、登場7週目にして自身初のTOP10入りを果たした。ラッパーのYGをフィーチャーしたリミックスに続き、カーディ・Bをフィーチャーしたリミックスが2月18日にリリースされ、ヒットにつなげている。同日に公開されたミュージック・ビデオは、公開10日で3,000万視聴を記録。ストリーミング・チャートでは、前週の9位から4位まで上昇した(3,780万視聴)。
そのカーディ・Bがブルーノ・マーズとタッグを組んだ新曲「プリーズ・ミー」は、初登場した前週の5位から14位までランクダウンしているが、3月1日に公開されたミュージック・ビデオの視聴回数が好調で、次週はTOP10に返り咲く可能性が高い。YouTubeでもトレンド入りし、48時間で2,500万視聴を超える記録をたたき出している。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、3月8日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「シャロウ」レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー
2位「7 rings」アリアナ・グランデ
3位「ウィズアウト・ミー」ホールジー
4位「サンフラワー」ポスト・マローン&スウェイ・リー
5位「ミドル・チャイルド」J.コール
6位「ハピアー」マシュメロ&バスティル
7位「thank u, next」アリアナ・グランデ
8位「Wow.」ポスト・マローン
9位「Thotiana」ブルー・フェイス
10位「シッコ・モード」トラヴィス・スコット
※記事初出時に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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