2019/02/28
絶賛公開中の映画『アリータ:バトル・エンジェル』の音楽を手掛けたジャンキーXLとしても知られているトム・ホーケンバーグのインタビュー映像が到着した。
本作は、世界17の国と地域で翻訳された木城ゆきと原作の漫画『銃夢』を、長年に渡り映画化を切望してきたジェームズ・キャメロンの製作・脚本で描かれた”超進化”スペクタクル・アドベンチャー作品だ。本作の公開直後からSNSを中心に「ジャンキーXLが音楽担当というだけで『アリータ:バトル・エンジェル』を観る価値があった」、「アリータは音楽も最高! さすがジャンキーXL」、「ジャンキーXLの音楽がクソカッコいい。この曲だけは『マッド・アリータ 怒りのバトル・エンジェル』になる」と、その音楽のカッコよさが話題を呼んでいる。
ジェームズ・キャメロンは、ホーケンバーグの起用理由を「有名だからさ」とジョークで答えているが、彼はジャンキーXL名義でコールドプレイ、ジャスティン・ティンバーレイク、ブリトニー・スピアーズら幅広いアーティストのリミックスを手掛け、2002年にNIKEのワールドカップCM楽曲に制作されたエルヴィス・プレスリーの楽曲にリミックスを施した「A Little Less Conversation」が世界24か国でNo.1を獲得するという記録を打ち立てた有名アーティスト。近年では、11回もの【アカデミー賞】のノミネートを誇る作曲家のハンス・ジマーの片腕として映画音楽の世界にも進出し、『インセプション』や『ダークナイト』、『マン・オブ・スティール』等に参加しており、さらに自身がスコアを担当した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、エンジン音などの効果音だけで充分でスコアは不要だと考えていたジョージ・ミラー監督の意向も変えさせたほどだ。
そんな彼が本作の音楽を担当し「製作陣や監督や私にとって重要だったのは、ストーリーに心がありそれを強調する音楽であること。そこに最も注目を注ぐべきだと作品を観てすぐに理解した」と本作の音楽が担う役割について独自の解釈を明かす。心のあるストーリーを強調するために、ホーケンバーグはキャメロンに「作品から離れて曲を書きたい」と驚きの提案をしたという。それは「“作品そのものではなく、アリータの物語から私が感じたものを曲にする”とね」とスクリーンを通して語られる2時間のアリータの物語ではなく、アリータというサイボーグの少女がたどる人生そのものから考えるというものだった。
本作で監督を務めたロバート・ロドリゲスは、これまで自身が監督したほとんどの作品で音楽も手掛け、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル Vol.2』でも、その音楽を手掛けている。そんなロドリゲス監督とのタッグについては「互いをよく理解し合えた。私が決して思いつかないアレンジを見せてくれたりする」と監督としてではなく、作曲家としての観点からもアドバイスを受けたと明かす。「音楽は作品の魂であり、心だと思う。音楽は緊張からドラマや全てが生まれる」と語るホーケンバーグの音楽で一層魅力的になるアリータの物語に期待が高まる。【グラミー賞】でW受賞を果たしたデュア・リパらと共に制作した主題歌「スワン・ソング」にも注目だ。
◎トム・ホーケンバーグ(ジャンキーXL)インタビュー映像
https://youtu.be/mXETzdwaMJs
◎公開情報
『アリータ:バトル・エンジェル』
現在公開中
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか
配給:20世紀フォックス映画
(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
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